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坂上忍の白黒つけて何が悪い 「死後の世界」信じる者は救われる!? 信心深くなくても作品にひき込まれる…俳優陣の演技力というか人間力 『破墓/パミョ』

zakzak by夕刊フジ / 2024年9月27日 6時30分

ついつい、観入ってしまいました。

わたし、迷信とかそういった類のモノが苦手といいますか、全然信じていないんです。

例えばお化けは見たことがなく。例えばUFOも、一度でも拝む機会があったならば、存在を認めることはできるのですが、目にしたことがないモノを「ある」とは言えない性格でして…。

なので本作は、わたしにはもっとも向いていないジャンルといいますか、観るべきではない作品だったのかもしれないのですが、気がつけば観入っていたんですよね。

風水師と、霊魂を慰める巫女(みこ)、経文を唱える巫女、そして葬儀業者の4人は、悪地に位置する墓の掘り起こしの依頼を引き受けることになる。

当初は巨額の依頼金目当てだった4人だが、火葬場の男が開けてはならない棺の蓋を開けたことにより霊魂が外界に飛び出してしまうと、次々と親族が襲われていって…。

とまぁ、ざっくりとこのような展開なのですが、そこまで信心深くないわたしでも、「もしかしたら、こういうことって本当にあるのかもな」と思わされてしまうぐらい、よくできております。

とにかくキャスティングがいい!

主演は「オールド・ボーイ」のチェ・ミンシク。

この方が主演しているだけで、妙な安心感があります。

そして必見は、「コインロッカーの女」のキム・ゴウンでしょうか。

女優さんに対して失礼な言い方になるかもしれないのですが、とにかく面構えがいい。

肝が据わっているといいますか、チェ・ミンシク相手に臆することなく体当たりの演技をされていて、すがすがしいほどに。

わたしが今イチ信じていない世界観の作品にもかかわらず、ひき込まれたのは、俳優陣の演技力というか人間力によるところが大きかったのかなと。

一方、脚本も絶妙でして、台詞がリアルなんですよね。

例えばメインキャストの4人がやりとりするシーンで、「俺たちは、あくまでもビジネスの関係」なんだと。「迷信を利用しているんだ」といった生々しい会話があるのですが、にもかかわらず、根っこのところでは、「死後の世界は明確にあるんだ」といったところでつながっている。

ちなみに韓国は日本よりも信心深い方が多い印象ですが、「迷信や噓だと言うなかれ、韓国人の1%にとって風水は宗教であり科学だ」とも言われているんだそうです。

1%は特定の富裕層を指してのことだと思うのですが、言われてみると日本の俳優さんの中にも大きな仕事が舞い込んできた際、風水に限らず預言者的な方の判断を頼りにされている方が少なからずいるんです。

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