北朝鮮の弾道ミサイルにロシアの影 極超音速の多弾頭化は前例なく、技術流入に懸念 26日の発射は失敗の見方も…北は実験「成功」
zakzak by夕刊フジ / 2024年6月27日 14時50分
北朝鮮が26日午前、平壌(ピョンヤン)付近から日本海側に向けて発射した弾道ミサイルについて、朝鮮中央通信は27日、複数の弾頭を搭載する多弾頭化の技術実験が成功したと伝えた。弾頭部分が分離して3カ所の目標を正確に捉えたと主張した。軍事的連携を深めているロシアからの技術流入も懸念される。
朝鮮中央通信は、多弾頭化は「本格的な実験段階に入った」としており、技術開発は初期段階とみられる。
韓国軍関係者によると、固体燃料式の極超音速ミサイルの発射実験だった可能性もある。日本海上の空中で爆発し、失敗したとみている。
軍事ジャーナリストの世良光弘氏は「多弾頭化により1発のミサイルで複数の目標を攻撃できるため、迎撃はより難しい。空中での爆発なのか、意図的な分裂なのかがポイントだ」とみる。
ロシアのプーチン大統領は19日、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記と会談し、「包括的戦略パートナーシップ条約」に署名した。事実上の「軍事同盟」の復活との見方もある。
2018年の防衛白書によると、ロシアは新型ICBM(大陸間弾道ミサイル)「ヤルス」や、新型SLBM(潜水艦発射型弾道ミサイル)「ブラヴァ」を搭載した原潜を配備し、核戦力の多弾頭化などを図っているという。
世良氏は「極超音速ミサイルでの多弾頭化は例がなく、ロシアが有する技術が流入している可能性もゼロではない。日本も探知が難しい極超音速ミサイルの対応に追われるなか、多弾頭化が加わればさらに脅威が増すことになる」と指摘した。
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