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西田敏行さん急死 夕刊フジで語った演技の極意「追い立てられた鶏…すごい集中力を発揮できる」 堺正章「みんな天竺へ旅立ちました」

zakzak by夕刊フジ / 2024年10月18日 11時40分

堺正章(夕刊フジ)

ドラマ「池中玄太80キロ」や映画「釣りバカ日誌」シリーズなどで温かみのある演技で親しまれた俳優の西田敏行さん。17日、76歳での突然の訃報がお茶の間を驚かせた。シリアスからコメディーまでこなす幅広い役者だったが、長いキャリアで培った演技の極意を本紙で語っていた。

西田さんは17日昼すぎ、ベッドの上で動かなくなっているところを発見され、死亡が確認された。病死とみられる。8日には映画「劇場版ドクターX」(12月6日公開)の会見に出席していただけに、まさに急死だった。

1970年に劇団青年座に入団。ドラマ「西遊記」「池中玄太80キロ」(ともに日本テレビ系)、「ドクターX」(テレビ朝日系)、NHK大河ドラマ「翔ぶが如く」「八代将軍吉宗」などに出演。さらに88年から主演した「釣りバカ日誌」シリーズでは釣りを愛する万年平社員の「ハマちゃん」が当たり役となった。一方で映画「アウトレイジ ビヨンド」(2012年)などではすごみのある演技も見せた。

「池中玄太80キロ」では、当時の体重が「80キロ」だったことがそのままタイトルに生かされたと、15年9月に本紙で連載された「自伝」で明かしている。

「探偵!ナイトスクープ」(ABCテレビ)では二代目局長として、すぐ号泣する涙もろい一面も。歌手としても1981年発売の「もしもピアノが弾けたなら」がヒットし、NHK紅白歌合戦にも出場している。

そんな西田さんが憧れ、敬愛していたのが、米俳優のジャック・レモンだ。

本紙連載の「自伝」では、「私は昔からジャック・レモンのような俳優になりたいと思っていました。『おかしな二人』や『お熱いのがお好き』のようなコメディーも、『チャイナ・シンドローム』や『酒とバラの日々』のようなシリアスな演技も、両方こなせる名優です」と語っている。西田さんの俳優人生とダブってくるようだ。

西田さんのナチュラルで軽妙な演技はどうやって生まれたのか。「せりふは現場に入ってから覚える」と「自伝」で明かしている。「せりふって、自分が演じる人がふと思いついたり、相手に反応してしゃべる言葉だから、いま思いついた風にしゃべらないと不自然」と語り、「追い立てられた鶏みたいにいろんなものが一度に迫ってくると、私はすごい集中力を発揮できるような気がする」とも。

誰からも愛された西田さん。そんな人柄について、自身が幼いころ養父母に育てられたことを挙げ、「2人の愛情の深さが反映しているのかもしれません。愛情を受けてきたからこそ、人に返すことができるのでは」と語っていた。

芸能界から追悼の声 米倉涼子「一昨日、話したばかりなのに」 堺正章「みんな天竺へ旅立ちました」

西田敏行さんの突然の訃報を受け、芸能界などから追悼の声が相次いだ。

ドラマ「ドクターX ~外科医・大門未知子~」シリーズ(テレビ朝日系)で共演していた女優、米倉涼子(49)は17日、インスタグラムのストーリーズを更新し、「突然の訃報に接し、言葉もありません…一昨日写真をのせるからね!と話したばかりなのに。悲しすぎて悲しすぎてまだ信じられません」と思いをつづった。

ドラマ「西遊記」(日本テレビ系)で共演したタレント、堺正章(78)も早すぎる別れを惜しんだ。堺は同ドラマで孫悟空、西田さんは猪八戒を演じた。三蔵法師役の夏目雅子さんや沙悟浄役の岸部四郎さんもすでに亡くなっており、「猪八戒、沙悟浄、三蔵法師もみんな天竺へ旅立ちました。私もいずれその旅に参加します」としのんだ。

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