「政敵」麻生太郎氏にすり寄り…かつて退陣要求投げつけた石破首相、わらにもすがる思いか 臨時国会「成果」に党内白けムード
zakzak by夕刊フジ / 2024年12月25日 15時30分
30分面談
石破茂首相(自民党総裁)は24日、国会内で麻生太郎党最高顧問と約30分間面会した。麻生氏は首相だった2009年、現職閣僚の石破氏から退陣要求を投げつけられたため、「蛇蝎のごとく嫌悪している」(ベテラン議員)ことで知られる。自ら仕掛けた衆院選で大惨敗を喫し、少数与党に転落するなか、わらにもすがる思いなのか。
「少数与党で、自分たちの意見がそのまま通るわけではない。100%でなくても一歩でも前に進むことが大事」「言いっぱなし、聞きっぱなしではない『熟議』になった」
石破首相は臨時国会閉会を受けた24日の記者会見でこう胸を張った。
だが、党内には白けムードが漂う。
ベテラン議員は「少数与党に転落したのは、石破首相が政治信条という熟議を投げ出して衆院を解散したから。『政治とカネ』の問題では企業・団体献金に固執して野党や国民の批判を招いた。『年収103万円の壁』でも国民民主党が終始、議論をリードした。この状況で〝成果〟を強調するのは寒々しい」と突き放す。
注目の石破―麻生会談を、メディアは「少数与党の状況下での政権運営を巡り、意見交換したとみられる」などと報じるが、麻生氏が好意的とは思えない。9月に石破執行部が発足した際も、麻生氏は党執行部の記念撮影を辞する一幕もあった。
「トランプ会談」は昭恵さんが橋渡し
石破首相は、ドナルド・トランプ次期米大統領との早期会談を設定できなかった。石破首相がかつて、後ろから弾を撃ち続けた安倍晋三元首相の妻、昭恵さんが、トランプ夫妻主催の夕食会に招かれ、橋渡しした。
政権運営上〝我慢〟か
石破首相が、麻生氏と面会した狙いは何か。政権延命に必死なのか。
政治評論家の有馬晴海氏は「自民党では、20人程度が『石破氏寄り』で、それ以外が『安倍氏寄り』という時代が長く続いた。その基盤は変わっていない。石破首相は一匹狼で人付き合いは苦手だ。本心では麻生氏と面談したくないが、『政権運営、党運営のためにはやむを得ない』と考えているのだろう」と指摘した。
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