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天野秀夫 中小型厳選株 「ツナググループHD」底値圏離脱へ始動、株価700円近辺の好業績銘柄 タイミーの新規上場が刺激材料に

zakzak by夕刊フジ / 2024年7月18日 15時30分

前週末12日に日経平均は前日比1033円安と今年最大の下げ幅となりました。しかし、東証プライム、スタンダード、グロース3市場ともに値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を大きく上回りました。これは中小型株を中心に買い意欲の高まりが反映された形です。米国でも代表的な小型株指数である「ラッセル2000指数」が昨年来の高値水準にあります。

日米ともに、バリュー株に対して相場的に出遅れた中小型株に循環物色の波が高まってきたとも捉えられるでしょう。23日からの3月期企業の決算シーズン本格化を控え、目先は中小型株の動きが注目されます。

また、相場的なトピックスとして今年最大のIPO(新規上場)大型案件となるスキマバイトサービスを手掛けるタイミーのグロース上場も接近しています。人手不足が社会的に深刻化するなか、アルバイト人材ビジネスに相場的な関心が向かう可能性が高まってくるでしょう。

東証スタンダードのツナググループ・ホールディングス(6551)は、このテーマに沿う値頃感と好業績を兼ね備えた銘柄として注目です。

同社は、小売業・飲食業向けアルバイト採用代行を主力として、倉庫、物流、医療分野などに事業領域を拡大させています。今年1月には、大阪・関西万博に向けて「労働需給GAP解消プロジェクト」を推進することを発表。また、出資先のパートナー企業と、外国人労働者の活用・推進に向けて企業と就労者のマッチング事業を2月から開始しています。

4月にはビザ申請で豊富な実績を持つ行政書士法人と業務提携し、外国人採用でハードルとなるビザ申請など法律面をサポートしたサービス体制を構築しました。政府は3月に外国人を中長期的に受け入れる「特定技能制度」の対象にトラック運転手などの自動車運送業や鉄道、林業、木材産業の4分野を追加し、対象分野を製造業も含めて従来の12から16に広げる方針を閣議決定。事業環境に追い風として働いています。

また、製造業向け派遣・請負大手で東証プライムに上場するNISSOホールディングスが同社に資本参加し、事業面での連携が期待されます。

今2024年9月期連結業績会社予想は、売上高165億5000万円(前期比10・1%増)、営業利益は6億6200万円(同49・3%増)と連続で過去最高営業益を更新する見込みです。第2四半期連結(10~3月)営業利益は前年同期比59%増の4億600万円で、通期営業利益予想に対する進捗率は61・3%に達し、今後は増額修正期待も膨らみます。

昨年12月高値977円から調整した株価は4月安値605円と6月安値610円でダブル底を形成し、底値圏からの離脱の構えです。年間に当たる9月期末配当は10円を計画し700円近辺の時価水準は相場的な出遅れ感が強まっています。5月の戻り高値783円を突破してくると、1月の年初来高値932円の更新を指向してくる期待が膨らみます。

■天野秀夫(あまの・ひでお)日本大学法学部卒。1987年4月、日本証券新聞社に入社。記者、編集局長などを経て、代表取締役社長を12年近く務める。2017年4月、独立。証券・金融界、上場企業経営者とのパイプを生かし金融リテラシーへの貢献を目指す。

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