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ついに崩れた254日の全冠保持 伊藤匠新叡王〝藤井を泣かせた男〟の執念 青野九段「将棋だけで頑張る一念が通った」

zakzak by夕刊フジ / 2024年6月21日 11時23分

伊藤叡王(左)はタイトル3戦目で藤井七冠に勝利した(夕刊フジ)

第9期叡王戦五番勝負第5局

254日続いた「全冠保持」がついに崩れた。将棋の全8冠を持つ藤井聡太叡王(21)=棋聖・竜王・名人・王位・王座・棋王・王将=が20日、甲府市で指された第9期叡王戦五番勝負の第5局で、挑戦者の伊藤匠七段(21)に敗れ、2勝3敗で叡王を失冠した。伊藤叡王は小学生時代、藤井七冠に勝って号泣させた経験を持つ。「藤井を泣かせた男」が絶対王者の「壁」を破った。

「一つ結果が出せたことは良かった」

終局後、伊藤叡王はこう語った。2020年の棋聖獲得からタイトル戦で22連勝の藤井七冠相手に、伊藤叡王は2回のタイトル戦で1局も勝てていなかった。

将棋に専念するため高校中退

伊藤叡王は10歳でプロ棋士養成機関の奨励会に入会。高校に進むも、将棋に専念するためにわずか1学期で退学したというエピソードを持つ。

夕刊フジで「勝負師たちの系譜」を連載する青野照市九段は「学校も捨てて将棋だけで頑張るという一念が通ったということではないか。気力がすごかったし、藤井七冠すら上回るのではないかというダントツの終盤力がタイトル奪取の要因となったと思う」と話し、「一人でも藤井八冠に勝った人がいるというのはだいぶ違う。伊藤叡王のさらに後輩たちからすると、『自分たちも(タイトルを)狙える』という目標ができたと思う」と語った。

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