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深層韓国 佐渡島金山の世界遺産登録で「反日」再燃のきざし 日本政府はオドオド…申請対象「江戸時代まで」の小細工も 全歴史を示す好機に

zakzak by夕刊フジ / 2024年6月14日 6時30分

日本と韓国との「戦時徴用」問題は、2023年に韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権が自主的に「解決策」を打ち出したことで、「もはや日本とは関係のないこと」「あとは韓国の国内の課題」となった。

ところが、いま日本政府がオドオドと進めている「佐渡島(さど)の金山」(新潟)の世界遺産登録は、日韓両国の〝反日勢力〟が戦時徴用問題を再炎上させる燃料投下になりかねない。

日本政府は状況を楽観視しているようだが、韓国、中国の反対で登録不可になることも考えられる。

「佐渡島金山を世界遺産に」の声が出てから、もう10年以上になる。韓国は世界遺産条約の遺産委員国だが、その任期は27年で終わる。いまここで自ら時限を設けて、韓国と不明朗取引をすべきではない。

世界遺産の登録権限は、国連教育科学文化機関(ユネスコ)が握っている。〝国連信者〟からすると、大変な権威なのだろう。しかし、どうにもうさん臭い勢力が巣くっている。米国、英国、シンガポールが一時期、ユネスコから脱退したのも、そのためだ。

そんな組織の〝お墨付き〟がないと維持していけないような歴史遺産なら、「その程度の物」と諦めるのがいいのではないか。

日本政府は、韓国が「朝鮮人強制徴用の現場だ」などと反発してくるのを恐れて、世界遺産への申請対象を「江戸時代までの佐渡島金山」とする小細工を弄している。そんな弱腰だから両国の〝反日勢力〟が付け入ってくるのだ。

戦時徴用は、どこの国でも合法だ。佐渡島金山で働いていた朝鮮人は〝反日勢力〟が言うような「強制連行された奴隷」ではない。賃金が支給され、厚生年金に加入していた記録が残っている。佐渡島金山の求人には何倍もの応募者がいたとする韓国人の証言もある。

ユネスコの世界遺産登録に関する諮問機関であるイコモス(国際記念物遺跡会議)は、「全体の歴史を現場レベルで包括的に扱う説明・展示戦略を策定し、施設・設備などを整えること」を要求してきたという。

イコモスは嫌みのつもりで要求したのかもしれないが、これは絶好の機会だ。「全体の歴史」を説明するのであれば、申請を「江戸時代まで」に限定する必要はない。

「朝鮮人労働者も『合法的な雇用関係』の下で働いていた。彼らも厚生年金に加入していた」ときちんと説明したうえで、申請対象を「佐渡島金山全体の歴史」に変更する好機とすべきだ。

(ジャーナリスト 室谷克実)

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