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ニュース裏表 有元隆志 総裁選、自民党員調査で〝衝撃の中身〟 数字上では石破氏と小泉氏の決選投票だが…金融所得増税に反発広まる 河野氏は低迷顕著

zakzak by夕刊フジ / 2024年9月5日 15時30分

東京・永田町の自民党本部にある総裁の執務机と椅子。誰がここに座るのか(夕刊フジ)

自民党総裁選(12日告示、27日投開票)をめぐり、候補者の政策アピールが過熱してきた。小泉進次郎元環境相(43)がスタートアップ(新興企業)支援で税制優遇の検討を語った一方、石破茂元幹事長(67)は「増税路線」である金融所得課税の強化を、茂木敏充幹事長(68)は防衛増税の停止などを打ち出して、対立候補から批判を浴びている。次期衆院選も見据えて、総裁選の争点は今後絞られそうだ。こうしたなか、産経新聞特別記者の有元隆志氏が「自民党員を対象にした調査結果」を入手した。国会議員票に影響する党員の意識傾向に迫った。

自民党総裁選を前に、ある調査機関が実施した党員を対象にした意識調査の結果を入手した。候補者が出そろっていない段階での調査ではあるが、一般向けの世論調査ではなく「党員のみ」を対象にしているので紹介したい。

調査は全国の党員1500人を対象に、8月10日と22日に実施された。22日の調査で投票先として最も高いのは石破氏で36・4%だった。小泉氏23・6%、高市早苗経済安保障相(63)13・1%、小林鷹之前経済安保相(49)10・4%と続いた。

今回の総裁選は候補者の乱立で、これまで以上に党員・党友票の重みが増している。国会議員票で主要候補の差がつかず、党員票の結果で決まるとしたら、この数字だけをみると石破氏と小泉氏の決選投票ということになる。

10日の調査では、石破氏が34・8%、高市氏が15・6%、小泉氏が14%で、小林氏はわずか1・9%だった。8月19日の出馬表明を受けて小林氏支持は8・5ポイント上昇した。出馬の意向を固めた小泉氏も9・6ポイント伸ばした。

自民党内では、主要閣僚や党幹部を経験していない小泉、小林両氏の「経験不足」への懸念は根強い。懐疑的な見方に対し、小林氏は出馬会見で「鷹は古い羽根を新しい羽根に換える習性を持っている。自民党も新しい羽根が必要な時期を迎えている」と強調した。

石破氏には過去4回総裁選に出馬し、地方遊説も小まめに行っているので底堅い支持がある。ただ、22日のクロス集計を見ると、自民党員でありながら次期衆院選で「立憲民主党など野党に入れる」と答えた人の中で、他候補を大きく引き離して支持を集めているのが石破氏だった。

「立憲民主党に入れる」と答えたのが8・5%いたが、その中で石破氏支持が68・3%で、2位が小泉氏の10・6%だった。「政治とカネ」をめぐり「自民党は反省をどこかで忘れてしまったのではないか」と述べるなど、党への批判を厭(いと)わない石破氏の姿勢が支持を集めているようだ。

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