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新・親も知らない今どき入試 大学別実就職率ランク第4弾 有名企業400社対象で豊田工業大が2年連続首位 早慶含む難関大、コンサルティング企業が就職先上位に

zakzak by夕刊フジ / 2024年9月6日 6時30分

トヨタ自動車東京本社の外観(夕刊フジ)

2024年卒の学生を対象とした大学別実就職率ランクの第4回は、対象を有名企業とした「有名企業400社実就職率ランク」を見ていこう。

実就職率は、医学部と歯学部の単科大学を除く、全大学を対象に行ったアンケートの集計値で、24年は555大学(73・3%)から回答があった。実就職率の算出方法は、「就職者数÷(卒業生数―大学院進学者数)×100」。対象企業は、日経平均株価採用企業225社と、知名度や大学生に人気が高い企業。トヨタ自動車やソニー、三菱商事、三井住友銀行など、誰もが思い浮かべる約400社の有名企業だ。

その有名企業の実就職率が最も高いのは、2年連続で豊田工業大。卒業生が137人と少ないこともあるが、全ての企業を対象とした実就職率は100%で、有名企業に限定すると54・2%だ。就職者が多い企業は、トヨタ自動車(11人)、豊田自動織機(5人)、三菱電機とデンソー(各3人)など。

2位の東京工業大と3位の一橋大は、豊田工業大が1位になる前は、常にトップ2を分け合っていた大学。東京工業大の就職者が多い企業は、日立製作所(36人)、野村総合研究所(29人)、アクセンチュア(24人)、日産自動車とソニーセミコンダクタソリューションズ(各22人)。一橋大は、三井住友銀行(19人)、アクセンチュア(15人)、三井住友信託銀行(13人)、三菱UFJ銀行とEYストラテジー・アンド・コンサルティング(各11人)など。

4位の名古屋工業大の就職者が多い企業は、デンソー(61人)、トヨタ自動車(24人)、アイシン(22人)などで、名古屋大(12位)と顔ぶれは遜色ない。難易度と就職実績を勘案すると、名古屋大よりお得な大学といえよう。8位の九州工業大も九州大(22位)に対して同様のポジションにある。

私立の難関大に注目すると、東京理科大が就職に強い理工系大学の強みを生かして5位。早慶では慶應義塾大の6位に対し早稲田大は9位。入試のハードルは変わらない両大学だが、実就職率は7・2ポイント差。就職アナリストは言う。

「有名企業にかかわらず、活躍できる場を視野広く探す学生が一定数いるため、早大の実就職率は上がりにくいようです」

早慶の就職先が多い企業は、慶大がベイカレント・コンサルティング(124人)、アクセンチュア(100人)、デロイトトーマツコンサルティング(83人)、三井住友銀行(67人)、EYストラテジー・アンド・コンサルティングと東京海上日動火災保険(各66人)。早大は、アクセンチュア(100人)、NTTデータグループ(98人)、ベイカレント・コンサルティング(85人)、みずほフィナンシャルグループ(79人)、デロイトトーマツコンサルティング(66人)。

コンサルティング企業が就職先上位に並ぶのは、早慶を含む難関大全体の傾向。高収入で自らが成長できるコンサルは、近年の難関大生の人気就職先になっている。

■井沢秀(いざわ・しげる) 大学通信情報調査・編集部部長。1964年2月6日、神奈川県生まれ。明治大学卒業後、受験情報・分析を主力事業とする大学通信入社。大学の入り口(入試)から出口(就職)まで、情報を収集し発信中。中高・大学受験の案内書・情報誌を編集するほか、新聞社系週刊誌、経済誌などへの情報提供と記事執筆を行う。

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