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株式フジ 総選挙で政権交代想定せず「石破でも株高」局面入りか 防衛関連「三菱重工業」「川崎重工業」「富士通」にまずは注目

zakzak by夕刊フジ / 2024年10月11日 6時30分

石破茂氏が自民党総裁に選出された瞬間から株式市場で出た嫌気売り「石破ショック」は去りました。首相就任→組閣→早期解散総選挙表明とスケジュールが進むにつれ、日本株は出直りを見せ、日経平均は3万9000円を挟んだ動きとなっています。

石破首相が過去に提唱していた「日銀利上げ容認」、「金融所得課税強化」などの反株式市場的政策を自ら引っ込めたことが要因です。これにより、ドル円相場も円安方向に動き、株価堅調の後押しとなりました。投資家の多くはホッと胸をなでおろしていることでしょう。

総選挙では、いわゆる「裏金議員」の一部を非公認とし、さらに40人超の議員について比例重複を認めないなど、自民党執行部は厳しい対応に踏み切っています。「裏金」に対する世間の厳しい目があることに対応したものですが、それでも総選挙で自民党は大幅に議席を減らす予想が支配的です。

しかし、株価は動揺していません。株式市場(投資家)は、自民党が議席を減らしたとしても、与党(自民党+公明党)で衆院の過半数を割ることはないとみているか、大幅議席減で与党議席が過半数割れに陥っても、日本維新の会を取り込み、「自民党+公明党+日本維新の会」の3党連立を模索するとみているのでしょう。これは、立憲民主党が台頭して政権交代に向かうと想定しないことと同意です。

10月末の総選挙をへて、石破内閣はやっと経済対策を取れる環境が整います。冒頭で「石破ショックは去った」としましたが、ここからは政権運営安定を背景とする「石破でも株高」を想定することになりそうです。

前の岸田文雄内閣も決して株高期待は強くありませんでした。それでも7月11日に日経平均は4万2224円02銭の史上最高値を付けた経緯があります。

「石破でも株高」局面入りでは、ここまで株価が堅調に推移した銘柄の一段高を見通すことになります。防衛関連株の「三菱重工業(7011)」、「川崎重工業(7012)」、さらに防衛システムに絡む「富士通(6702)」はまず注目したい銘柄となります。

トランプ優勢で株価急上昇も!!

このほか生成AI大規模データセンター増設で恩恵を受ける電線の「フジクラ(5803)」、半導体検査装置の「アドバンテスト(6857)」もそれに続く銘柄です。11月5日の米大統領選が近づくにつれ、トランプ候補優勢との見方に傾くと、株価が急上昇する可能性があることも付け加えておきます。 (株式ジャーナリスト・天海源一郎)

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