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「トランプ円高」と「金利上昇」に備えよ 金融引き締めにかかる時間は一瞬 日銀の大胆な追加利上げの背景に「確トラ」現象

zakzak by夕刊フジ / 2024年8月5日 6時30分

金利も同様だ。金融引き締め時の金利上昇は「爆速」であるのが通例だ。例えば、プールの水を満たすには長い時間がかかるが、それを止めるには蛇口をひねる「一瞬」しかかからないようなものだ。

2022年3月からのFRBの利上げもかなりスピードが速く、23年3月のシリコンバレー銀行の破綻など多くの問題を引き起こした。

特に日本で注意すべきなのは住宅ローンだ。米国では固定型が約9割で、変動型は約1割なのに対して、日本はまったく逆の変動型が約9割で、固定型は1割以下といわれる。「変動型」中心の日本の住宅ローンの打撃が米国をはるかに上回ることは想像に難くない。もちろん、商業用不動産のローンも「変動型」が一般的だ。

「確トラ」によって予想される「円高」と「金利上昇」にわれわれは身構えなければならない。

■大原浩(おおはら・ひろし) 人間経済科学研究所執行パートナーで国際投資アナリスト。仏クレディ・リヨネ銀行などで金融の現場に携わる。夕刊フジで「バフェットの次を行く投資術」(木曜掲載)を連載中。

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