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元文春エース記者 竜太郎が見た! 日テレ「24時間テレビ」今年はやす子が救世主も…尽きぬ「お金」の疑念 一度〝収支の一切合切〟をガラス張りにしてみては

zakzak by夕刊フジ / 2024年9月10日 6時30分

やす子(夕刊フジ)

通算47回目となった国民的チャリティー番組「24時間テレビ」(日本テレビ系)の平均世帯視聴率は12・5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)を記録し、前年よりも数字が上回ったことで、番組関係者は胸をなで下ろしている。

「歴代最高視聴率はSMAPの香取慎吾と草彅剛がメインパーソナリティーを務めた2005年の19・0%。毎年6億円以上、多いときは20億円弱の募金が集まる番組で意義は大きいのですが、直近の不祥事により批判も多く、見直し論が出ていました」(番組関係者)

衝撃の発覚は日本海テレビの元局長(懲戒解雇、業務上横領容疑で書類送検)が「24時間テレビ」への寄付金264万円を含む累計1118万円を10年間にわたり着服していたこと。番組の根幹を揺るがすと同時に、「氷山の一角では?」と世間に不信感を抱かせることになった。また〝ジャニー喜多川性加害問題〟でテレビ局との癒着構造が取り沙汰され、1997年のKinKi Kids以来ジャニーズ中心の起用にも非難が湧いた。昨年はなにわ男子がメインを任されたが、今年は一気にジャニーズ色は薄れた。

「今年の救世主はマラソンランナーのやす子です。彼女が2歳の頃両親が離婚し母子家庭で育ったため生活が苦しく、高校生のとき児童養護施設で育った過去がそのまま企画につながった。芸人らしい明るいキャラとは逆のいじめられた体験もあり、同情が集まり、訴求力は抜群でした」(同前)

「マラソン児童養護施設募金」の寄付金は4億3800万円。9月2日、やす子は<チャリティーマラソンのギャラ1000万円ってデマが飛び交ってるけど、一銭もいただいてないですよ!憶測やデマをすぐ信じちゃうのやめたほうがいいですよ>とXに投稿。自ら申し出てノーギャラにしてもらったことを明かした。

「出演者にはギャラは支払われます。当然ですが、依頼するのに無償でお願いしますとはならない。彼女がノーギャラという認識だとしても、長時間拘束するし、経費もかかるので、所属事務所に制作協力費の名目で数百万円支払われるはずです」(同前)

愛と感動を与える一方で、幾度も偽善と批判されてきた「24時間テレビ」。ためた小銭を寄付する庶民の姿と対照的に、有名人が高額の出演料をもらうことにどこか釈然としない気持ちが残るのは理解できる。いずれにせよ同チャリティー番組のお金をめぐる疑念はつきないようだ。

それを払拭したいのであれば、出演料や制作費、広告料、使い道など収支の一切合切を、一度だけでもいいからガラス張りにしてみるのはどうだろうか。

■中村竜太郎(なかむら・りゅうたろう) ジャーナリスト。1964年1月19日生まれ。大学卒業後、会社員を経て、95年から文藝春秋「週刊文春」編集部で勤務。NHKプロデューサーの巨額横領事件やASKAの薬物疑惑など数多くのスクープを飛ばし、「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」の大賞受賞は3回と歴代最多。2014年末に独立。16年に著書「スクープ! 週刊文春エース記者の取材メモ」(文藝春秋)を出版。現在、「news イット!」(フジテレビ系)の金曜コメンテーターとして出演中。

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