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カワノアユミの盛り場より愛を込めて 「いまはタイよりも日本で遊ぶ方が安い」は本当か 現地で探ったナイトライフ事情、コロナ禍以来続く値上がりに改めて驚き

zakzak by夕刊フジ / 2024年6月13日 11時0分

4月下旬からタイに長期滞在しているが、コロナ禍以来続く当地のナイトライフの値上がりぶりには改めて驚かされている。残念ながら、これまでのように気軽に楽しむことが難しくなってきているのだ。

そうしたタイの最新情報を先月からお伝えしてきたが、一方で日本では東京・新宿の大久保公園や大阪・梅田のアメリカン通りなどで立ちんぼの女性が増えて社会問題化しており、この影響から「いまはタイよりも日本で遊ぶ方が安い」という声まで耳にする。果たしてそれは本当なのか? タイのピンク街で料金事情を探ってみた。

歓楽街があるタイの都市は、首都バンコクと、バンコクから南東へ160キロほど離れたチョンブリー県西海岸にあるパタヤが2トップだ。最近では、「夜の店に関してはバンコクよりもパタヤのほうが高い」とも聞く。

ビーチリゾートのパタヤには「ソイ6」という置き屋通りがある。1階がバーになっていて、気に入った女性がいれば上の部屋やホテルに連れ出せる。かつての日本の赤線のようなシステムだ。

ソイ6の料金はどこも一律で、連れ出しの際に女の子に払うチップは、コロナ禍前は60分のショートタイムで1800バーツ(約6000円)だった。日本の性風俗店に比べればかなりお値打ちといわれてきたが、これがいまでは2500バーツ(約1万円)まで値上がりしている。

ちなみに、遊ぶためにはこれに連れ出し料金(ペイバー代)がかかる。以前は500バーツ(約1700円)だったのが、現在は5倍の2500バーツに。店に支払う金額と女の子へのチップを合計すると日本円で約2万円となるうえ、以前は無料だったバーの2階の部屋も400バーツ(約1700円)となった。これに対して日本の路上売春の相場は1.5万~2万円とされる。料金を比べれば確かにパタヤの置き屋と同等かそれよりも安い。

ただし、ソイ6の店が営業を終える深夜0時頃、パタヤビーチには多くの立ちんぼが現れるのだ。中にはソイ6で暇を持て余していた女性も立つと聞く。店側に〝中抜き〟されないようマッチングアプリで個人的に客を取る子が多く、交渉次第で1000バーツ(約4200円)程度まで値切れるという。無論連れ出し料金もかからない。つまり、個人売春に関してはタイは日本よりまだお得感があるということだ。

とはいえ…である。タイの盛り場で価格の上昇と円安の影響を同時に感じていると、離れていても日本の現状の厳しさを思わざるを得ないのだ。

■カワノアユミ 20代を歌舞伎町と海外夜遊びで過ごした元底辺キャバ嬢。現在は国内外の夜の街でニッチなネタから盛り場の変遷までを幅広く取材。著書に、アジア5カ国の日本人キャバクラで9カ月間潜入就職した『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)。X(旧Twitter):https://x.com/ayumikawano/

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