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海老原清治のNO GOLF NO LIFE OB恐れたショットの方がミスの出現率は高い 考えずにプレー、自分のスタイルの真骨頂で達成した米シニアツアータイ記録

zakzak by夕刊フジ / 2025年1月22日 11時0分

イラスト・太田秀明(夕刊フジ)

OBショットは精神的にもスコア的にも大きなダメージを受けますよね。でも、打ってしまったショットは、取り戻せません。

フェアウエー左右にハザードやOBエリアがあったら「曲げたくない」とゴルファー誰もがそう思うはずです。

僕の場合は「ショットが曲がったらどうしよう」とはまったく考えません。落としどころを定めたら、ショットは曲がるものと腹をくくり、「えいっ、行っけえ!」とばかりにフィニッシュへ向けてスイングしています。

それでOBになったとしても決して悔やまず、「バーディーを取ってやる!」と気持ちを切り替えて打ち直しに臨んでいるのです。

OBを恐れ、フェアウエーにボールを置きに行くスイングをしたり、ボールの落としどころを明確に定めずに振ったりする方がOB出現率は高いのではないしょうか。

シニア入りしてもトーナメントで、しかも異国を巡る欧州シニアツアーでプレーできていることは僕にとって感謝の思いとツアープロ冥利に尽きるという思いで一杯でした。だから一発のOBも大した痛手ではなかったし、そんなことを現役時代に感じることはありませんでした。

本格参戦3年目の02年に年間3勝、欧州シニア賞金王タイトルを手にしましたが、意識していたものではありませんでした。その年、最も意識してプレーしたのは全米プロシニア最終日です。

1番ホールから6連続バーディーを決め、7番ホールで10メートルのバーディーチャンスにつけた時のこと。「もしかして7連続か」と思いながらのファーストパットが入ってくれたのです。

「8、9番ホールもバーディーだったら凄いことになるぞ」と臨んだ8番ティーショットは右ラフに捕まったものの、寄せワンでパーをセーブできました。9番ホールでは3メートルのパットを沈め、前半パー35で8バーディーの27をマーク。米シニアツアータイ記録を達成したのです(結果18位タイ)。ミスを考えずにプレーできた自分のスタイルの真骨頂だったかもしれません。

このプレーに手応えを感じ、その年の欧州シニア賞金王の資格で臨んだ米シニアツアー出場最終予選会では2位に入りました。幸か不幸か、米国挑戦となったのでした。 (構成・フリーライター伝昌夫)

■海老原清治(えびはら・せいじ) 1949年4月2日生まれ、千葉県出身。中学卒業後に我孫子ゴルフ倶楽部に入り、20歳で日本プロゴルフ協会プロテストに合格。85年の中日クラウンズでツアー初優勝。2000年から欧州シニアツアーに本格参戦し、02年に3勝を挙げて賞金王に輝く。20年、日本プロゴルフ殿堂入り。身長174センチ、体重74キロ、血液型A型。我孫子ゴルフ倶楽部所属。

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