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「自民は強権独裁政党ではない」石破首相「豹変」正当化の矛盾…公約と異なる政策強行は独裁では? 「かつての民主党のやり口と一緒」識者

zakzak by夕刊フジ / 2024年10月10日 14時37分

衆院解散を受けて記者会見する石破首相=9日、首相官邸(夕刊フジ)

石破茂首相が、自身の「変節」「豹変(ひょうへん)」を正当化した。自民党総裁選で掲げた主張や政策を次々に変更・封印していることについて、「わが党は強権独裁政党ではない」などと開き直ったのだ。民主主義の基本は「議論を尽くして最後は多数決で決める」ことだが、総裁選での論戦や、党員・党友、国会議員の投票は何だったのか。公約と異なる政策を強行するのは独裁ではないのか。

石破首相は9日、戦後最短「就任8日後」に衆院を解散し、「15日公示、27日投開票」の衆院選が事実上スタートした。

衆院解散を受けた記者会見で、記者団は石破首相が持論を次々と封印して、変節していることを指摘した。石破首相は語った。

「わが党は強権独裁政党ではない。大勢の理解を得ながら党をまとめていくことも私の仕事だ」「党内融和を優先するつもりはないが、丁寧に丁寧にやっていきたいと思っている」「言ったこと全てを実現するのは民主主義政党がやることではない」

苦しい答弁というより、開き直りにしか聞こえない。

石破首相は総裁選で、「国民に判断いただく材料を提供するのは政府の責任であり、新しい総理の責任だ」「本当のやりとり(審議)は予算委員会」「『すぐ解散します』という言い方は、私はしません」と公言した。だが、総裁になると首相就任前に、衆院選の「27日投開票」を表明した。

米シンクタンクへの寄稿文では、「アジア版NATO(北大西洋条約機構)の創設」や「日米地位協定の改定」を打ち出していたが、4日の所信表明演説では完全に消えていた。

自民党のベテラン議員は「石破首相の政策論は、国のありようを根本的に変えるものも多い。乱暴な人事や、裏金事件に絡む旧安倍派議員らの強引な『非公認』などを見ても、批判を恐れて右往左往し、ご都合主義で対応を変える〝変節漢〟ぶりは危険極まりない」と断じる。

野党幹部も「総裁選でも目立ったうやむやな言動が、野党への国会答弁ではさらに〝悪化〟した。衆院選までは不都合なことに沈黙し、選挙後に暴走する懸念がある。徹底追及する」と指摘する。

確かに、石破首相は以前、皇位継承のあり方について、「女系天皇」を排除しないと示唆していた。北朝鮮の日本人拉致問題でも、日朝の「連絡事務所」の設置が持論だった。

「変節」や「豹変」に恥じないならば、これらの持論を選挙後に持ち出す危険もある。

麗澤大学の八木秀次教授(憲法学)は「聞こえのいい政策を最初に掲げながら、政策の中身よりも総裁に就くことが目的のようにみえる。かつての民主党の政権公約のやり口と一緒ではないか。一種の権力闘争であり、『非公認』問題などをみても明らかに独裁ではないか」と語った。

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