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日本名優列伝 中尾彬という俳優 第1作目から視聴、かつて語った中尾彬のゴジラ愛「私の代表作はと聞かれたらゴジラといいたい」 映画「ゴジラVSメカゴジラ」(1993年)

zakzak by夕刊フジ / 2024年7月26日 11時0分

こちらはミレニアムシリーズの「ゴジラ×メカゴジラ」(2002年)から(夕刊フジ)

「暴れん坊将軍」のようにシリーズもので輝くこともある。好評だった1990年の「極道の妻たち」以降、ヤクザ路線が続くが、中尾彬も路線変更を考えたに違いない。そこに東宝のドル箱だったゴジラシリーズからオファーがあった。

シリーズの掉尾(とうび)を飾る(はずだった)93年の第20作「ゴジラVSメカゴジラ」(大河原孝夫監督)がそれ。主役の高嶋政宏、佐野量子、中尾らは大河原監督の推薦だった。1954年の第1作から数えてゴジラ生誕40周年に向けた記念作品として堂々の公開だった。公式記録でも観客動員380万人、配給収入18億7000万円を記録している。

中尾は対ゴジラ組織Gフォースの司令官、麻生孝昭司大佐を演じている。好評だったので。第22作である「ゴジラVSデストロイア」まで同じ司令官役で連続して出演することになる。

麻生大佐はGフォースでも一番ゴジラ退治に情熱を燃やす人物だった。本作でもう一歩というところまで追いつめたが、ラドンと合体してゴジラが復活。メカゴジラが敗れ去るとショックのあまり、ガックリと肩を落とす。

当初の予定では、本作が最終作となるはずだった。だからキャッチコピーも「この戦いで、すべてが終わる」。そのために出し惜しみせず、怪獣も総動員。しかし当時並行していたハリウッド版ゴジラの制作が予定より遅れてしまったため21作目以降も作ることになったのだそうだ。

かつてゴジラのイベントに登壇した中尾は、第1作から見ていたことを明かし、「私の田舎は千葉の木更津。目の前が東京湾で、そこからゴジラが出てくるんだよ。黒くてヌッとしていて怖かったねえ」とゴジラ愛を語っていたほど。

2000年代のミレニアムシリーズでも3作品に起用されており、こちらでは五十嵐隼人総理大臣や轟天号の艦長だったりする。

「司令官から総理大臣に出世したけどギャラは上がらなかったよ」と笑いを誘い、「テレビドラマ100本やるよりも、ゴジラ1本ですよ。私の代表作はと聞かれたらゴジラといいたい」とも。そして、「次にやる役はゴジラかも」と笑いを誘っていた。 (望月苑巳)

■中尾彬(なかお・あきら) 俳優。1942年8月11日~2024年5月16日。81歳没。千葉県出身。61年に武蔵野美術大学油絵学科へ入学。同年に日活ニューフェース第5期に合格。翌年に日活を退社、大学を中退してフランスへ留学する。63年に帰国して劇団民藝に研究生で入団。1971年に民藝を離れ、各映画会社やテレビドラマで活動を始める。妻は女優の池波志乃。

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