立浪監督、去就注目で怪情報 中日、球団初の3年連続最下位が現実味 竜党「気合を入れろ」のゲキもむなし 後任の名前が浮上！？

就任3年目のシーズンも最終盤に入り、自身の進退を巡って周囲が騒がしくなるなか、指揮を執る立浪監督＝16日、東京ドーム（夕刊フジ）

就任から2年連続リーグ最下位、3年目の今季も最下位ヤクルトにわずか0・5ゲーム差の5位と苦戦が続く、中日・立浪和義監督（55）。満を持して再びユニホームを着たが、今季もチームを立て直すことができないまま9月後半を迎えている。一部では去就に関する怪情報まで飛び交っており、ファンは「ミスター・ドラゴンズ」のシーズン終盤を固唾を飲んで見守っている。　（山戸英州）

「気合を入れろ、ドラゴンズ！」。左翼席の竜党から9回の攻撃に入る選手たちに向けられたゲキもむなしく、16日の巨人戦（東京ドーム）も投打に振るわず1―7の完敗。借金は今季最多「17」に膨れ上がり、次戦18日の阪神戦（バンテリンドーム）後にもクライマックスシリーズ（CS）進出の可能性が完全消滅する。シーズンは残り10試合。球団初の3年連続最下位も現実味を帯びる長い低迷の責任を誰が取るのか。

実は先月中旬から、指揮官の進退に関する情報が球界関係者や地元メディアの間を駆け巡っている。「立浪監督が地元の有力支援者に『今年でユニホームを脱ぐ』と漏らした」―。中日の有力OBが吹聴している情報とも言われている。後任は2度目のウエスタン・リーグ優勝が目前の井上一樹2軍監督（53）との噂もある。

本紙はこの日の試合後、加藤宏幸球団本部長を直撃。怪情報を把握しているか真偽も含めて尋ねたが、「ノーコメント。お話しすることはありません」との回答だった。

チーム内には「今年最下位で終わったら立浪さんは退任、5位なら五分五分かな」と見る関係者もいる。もちろん、三顧の礼で就任となった立浪監督だけにこのまま終われない気持ちもあるだろう。球団と立浪監督は来季に向けてどんな結論を出すのだろうか。

巨人―中日24回戦（巨人14勝9敗1分、14時、東京ドーム、4万2022人）

中　日　000001000－1

巨　人　20000320×－7

（勝）　赤星20試合1勝7敗

〔敗〕　松木平6試合1勝3敗

（本）　岡本和24号②（松木平）、板山3号①（赤星）、吉川5号①（松木平）