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天野秀夫 中小型厳選株 「GENOVA」医療DXの高成長株 スマートクリニック事業「新紙幣対応」でも 今期の売上高100億円&1株益100円突破

zakzak by夕刊フジ / 2024年6月20日 6時30分

米国市場ではエヌビディアを筆頭にマイクロソフト、アップル、アドビと生成AI(人工知能)の切り口を持つ企業の好業績が株価を押し上げています。東京市場は日銀金融政策決定会合とメジャーSQ(特別清算指数)を通過し、株主総会シーズンとIPO(新規上場)ミニラッシュを迎える6月下旬相場が到来する中、物色の中心軸があと一つ定まっていません。

ここは素直に好業績、高成長事業、旬のテーマ性を兼ね備えた株価の値ごろ感を持つ銘柄を中・長期視点で注目したい場面です。GENOVA(ジェノバ、9341)は、時価総額350億円規模と東証グロースでは比較的規模感がある銘柄ですが、これらの条件を満たす有望株です。

GENOVAは、医療メディアを主体とする「メディカルプラットフォーム事業」と、医療機関の人材不足への対応と患者の待ち時間短縮を目指した「スマートクリニック事業」を展開する医療DX(デジタルトランスフォーメーション)銘柄です。「メディカルプラットフォーム事業」は、各種治療や診療科目に即した特化型サイトを複数展開、追加することで月間PV(ページビュー)数増加で収益拡大が図れる収益構造を持ちます。

「新紙幣対応」でも

「スマートクリニック事業」では、医療機関の受付業務の1つである電話業務にかかる時間やコストを削減することを目的に、チャットGPT活用サービスなどを開発しています。複雑な質問に口語体で自然にAIチャットポッドが受け答えする機能を持っています。また、同社の主力商品である自動受付精算機とセルフ精算レジも省力・合理化対応サービスです。7月から本格化する「新紙幣対応関連」としても意識されてくるでしょう。

業績面での高い成長も同社の魅力となっています。前3月期は33・3%増収、32・7%営業増益で着地し、今2025年3月期連結業績は売上高109億2900万円(前期比25・9%増)、営業利益27億5300万円(同19・6%増)、経常利益27億3300万円(同18・3%増)、当期利益18億7000万円(同8・3%増)で、5期連続の最高益更新見込みで、今期1株利益予想は105円(前期実績97・35円)見込み。

さらに、今3月期は初配当となる期末一括の年間30円配当(創業20期記念20円含む)を実施することを期初に発表しています。

このように、売上高100億円、1株利益の100円の突破は企業にとって成長が加速するタイミングでもあります。さらに、配当実施と合わせると、ファンドなど機関投資家が投資対象として関心を高める条件が整ったとみることができ、相場的に最もホットな時期が到来したといえます。

22年12月IPO時の公開価格は1800円。ちょうど1年前に最高値2478円を付けた後から株価は調整し、今年4月の安値1215円から反発態勢に入った時価は1500円近辺。株式分割は実施しておらず、IPO時の公開価格を大きく割り込む時価水準は見直し余地十分です。

■天野秀夫(あまの・ひでお) 日本大学法学部卒。1987年4月、日本証券新聞社に入社。記者、編集局長などを経て、代表取締役社長を12年近く務める。2017年4月、独立。証券・金融界、上場企業経営者とのパイプを生かし金融リテラシーへの貢献を目指す。

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