前DeNA監督のラミレス氏〝世界制覇〟で「歴史つくる」地球の裏側で奮闘中 カリブ海諸国の「カリビアンシリーズ」に日本から初参戦
zakzak by夕刊フジ / 2025年1月27日 12時57分
カリブ海諸国のウインターリーグ優勝チームが争う「カリビアンシリーズ」に日本のチームが初参戦。前DeNA監督のアレックス・ラミレス氏(50)が、自ら立ち上げたチーム「ジャパンブリーズ」の初代指揮官に就任し、1月31日(日本時間2月1日)の開幕に向けて直前合宿中だ。
2023年のWBC世界一やドジャース・大谷翔平の活躍で、海外からの日本野球の注目度が高まるなか、母国ベネズエラの球界関係者から参戦オファーを受けたラミレス氏。昨年5月に合同会社「ジャパンブリーズ」を設立し、監督に再登板した。
メンバー28人は国内独立リーグやNPBの元育成選手ら20代を中心に編成されたが、ソフトバンクやメジャーで活躍してWBCにも2度出場し、昨季はBCリーグ・栃木で選手兼テクニカルアドバイザーだった川崎宗則(43)の姿も。チームは25日から3日間、広島県福山市のツネイシスタジアムで合宿を行い、28日に開催地へ旅立つ。
DeNAで2016年から5年間、指揮を執って以来の監督復帰となるラミレス氏は「ベイスターズの監督時代とは、選手への指導法も全く異なる。いま普通じゃない挑戦をしているのは自分でも分かっている」と話しつつ、75年の歴史を持つカリビアンシリーズに日本から初参戦して「歴史をつくりたかった」と力説。「若い選手にはレベルの高い野球の世界を体感してもらい、羽ばたいてほしい」と訴える。
本紙でコラムを担当した藪恵壹氏(56)も投手コーチとして参加。06年オフにメキシカンリーグでプレーした経験を振り返り、「現地ではネット裏にメジャー球団のスカウトが陣取る。活躍すれば予想外のチャンスを得ることができる。守り勝つ野球で頂点を目指したい」と意気込む。
同じく投手コーチの高橋尚成氏(49)は、現役時代にメジャー5球団を渡り歩いて得た学びを若い投手に注入中だ。「日本の常識が通用しない環境でも、遊び心を持って野球に取り組む大切さの一端を選手にも感じてほしい」
メジャーの若手有望株も多数参加する伝統ある国際野球大会。地球の裏側の完全アウェーで、世界制覇を目指す侍たちの戦いが始まる。 (山戸英州)
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