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歌い続ける天童よしみ あきらめたらアカン! 天童よしみ、さらなる高みへ新たな挑戦 愛唱歌・ポップス・クラシックからオリジナル曲まで…ジャンルを超越して歌う

zakzak by夕刊フジ / 2024年12月7日 15時0分

今年、天童よしみは新たな挑戦を始めた。それは「ヴォイス・ストーリーズ on Classic」。日本の愛唱歌、ポップス、クラシックなどから自身のオリジナル曲まで、幅広いジャンルの曲をクラシックスタイルで歌うコンサートだ。

「ピアノと弦楽アンサンブルの生伴奏で、私の子供の頃の映像とともに四季の歌を情緒豊かに歌ったり、オペラ『カルメン』のアリア『ハバネラ』や、アイルランドのケルティック・ウーマンの『ユー・レイズ・ミー・アップ』を歌ったり。こぶしの利いた天童節とは違う歌唱を楽しんでいただけます」

憧れの美空ひばりがジャズなどを歌ったように、さらなる高みを目指してのこと。「タイガース」の頃から大好きな沢田研二の「時の過ぎゆくままに」や、ひばりの「愛燦燦」も歌う。

「高齢の母も、友達と来て満足してくれたようです。以前『こぶしのない夜』のタイトルで、洋楽などのコンサートをしたとき、父は興味を示さなかった。もし今生きてたら、母と聴いて納得してくれたんじゃないかな。気長に続けます」

もちろん「天童節」も健在。今年2月にリリースした「昭和かたぎ」は、カラオケメーカーのDAMとJOYSOUNDの新曲リクエスト演歌歌謡曲部門で年間1位を獲得した。

「昭和生まれの夫婦愛がテーマで、私の親のことのように思えてしまうんですよ」

かつて女子高生の間で大ブレークした「よしみちゃん人形」のキーホルダーも、デビュー50年の2022年に復活。初代より、おしゃれなデザインで人気再燃中だ。

「もともとコンサートでペンライトやオペラグラスとセット販売でしたが、評判を呼んで単品で発売されて。魔よけとか、歌がうまくなるとか言われてました。でも、偽物が出回って発売中止になってたんです」

デビューして52年、ファンは3世代にわたる。

「今日まで有頂天にならずにやってこられたのは、両親の教えがあったから。あと新人の頃、テレビでのイメージとは正反対の有名人もいるという現実を知って気をつけてきました。これからも初心を忘れず、周囲にとらわれず、縛られず、自分を磨いていきたい。言葉を大切に、心にしみる歌を歌い続けたいです」 =おわり (原納暢子) 【次週は「昭和歌謡の職人たち 伝説のヒットメーカー列伝」です】

■天童よしみ(てんどう・よしみ) 歌手。和歌山生まれ。1972年、「風が吹く」でデビュー。「道頓堀人情」「珍島物語」などヒット曲多数。愛くるしく気さくなキャラでファン層は広い。NHK紅白歌合戦では紅組トリ3回、出場は今年で29回目。コンサートは12月10日=ロームシアター京都、11日=岐阜市民会館、2025年1月15日=八尾市文化会館、16日=野洲文化ホール、19日=岡山芸術創造劇場など。「ヴォイス・ストーリーズ」は12月8日=石川県立音楽堂、25年2月1日=札幌コンサートホールKitaraなど。

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