石破外交〝大失態〟 各国首脳に座ったまま握手、集合写真欠席…「コパカバーナの夜明け」X投稿に「日本の夜明けはいつですか?」と批判
zakzak by夕刊フジ / 2024年11月20日 15時30分
石破茂首相は南米を歴訪し、アジア太平洋経済協力会議(APEC)や、20カ国・地域(G20)首脳会議に出席したが、その「外交力」には疑問符が付いた。記念撮影への遅刻、座ったままの握手、腕を組んでの式典の観覧など外交儀礼を欠く振る舞いを繰り返した。肝心のトップ外交でも、中国の習近平国家主席との会談で『親中姿勢』を印象付けた一方、米国のドナルド・トランプ次期大統領とは早期面会できず、長島昭久首相補佐官(国家安全保障担当)が訪米し、トランプ陣営の安保担当の要人と会談へ調整するなど〝尻拭い〟に奔走する状況だ。「外交大失態」との批判もあり、政権浮揚どころか、政権の致命傷となりかねない。
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長島首相補佐官〝尻拭い〟訪米
「石破外交」が本格的に始動する見せ場となるはずのAPECとG20だが、出だしからつまずいた。
15日のAPEC首脳会議の会合前、各国首脳が行き来して談笑するなか、石破首相は席についたまま書類やスマートフォンをながめていた。カナダのジャスティン・トルドー首相ら各国首脳があいさつに訪れると座ったままで握手を交わした。こうした様子を映した動画がX(旧ツイッター)で拡散し、批判を招いた。
石破首相はペルー大統領官邸での式典では、腕を組んで観覧する様子もみられた。また、APEC首脳会議の締めくくりの集合写真の撮影にも渋滞で間に合わなかった。
前駐オーストラリア大使で外交評論家の山上信吾氏は「首脳がわざわざ新首相の元を訪れているのに座っているのは傲慢なことだ。外交儀礼では国力にかかわらず、新しいリーダーは『新参者』で、自らあいさつに回ってもいい立場だ。相手がどんな国でも対等な関係を築く日本外交の真骨頂を踏みにじっている。また、腕を組むのも欧米人の前でやってはいけないしぐさで、心を閉ざしているとのメッセージになりかねない」との見方を示す。
石破首相のアカウントがXで「コパカバーナの夜明けです」と海岸の写真を投稿したが、外遊をねぎらう応援コメントの一方、「日本の夜明けはいつですか?」など批判的なコメントも相次いだ。
15日の習主席との首脳会談では、習氏が右手を差し出したのに対し、石破首相は両手で握手に応じた。
山上氏は「初対面でも相手が右手を出せば、同じく右手を出してグッと力を入れ、相手の目を見ながら握手するのが定番だ。両手での握手はおもねっている印象に映る。米国や韓国、オーストラリアなど友好国にどう受け取られるか心配だ」とする。
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