ぴいぷる 演歌歌手・岩本公水 今歌えていること、声を大にして「幸せ」 2005年に声が出なくなる経験「当たり前ではない…幸せで恵まれた時間」
zakzak by夕刊フジ / 2024年10月31日 11時0分
来年5月にデビュー30周年を迎える。先ほどリリースしたシングル「瀧の恋歌」(いとう彩作詞、岡千秋作曲、キング)はそれを祝うかのような豪快な情念の歌だ。
「30周年記念に大げさな歌を作ろうという話になったんです。そして、本当にスケールの大きい歌をいただいたので、レコーディングでは、この曲に負けてなるものかと思い、力いっぱい歌いました。歌の主人公は悲しくて寂しい女性です。ただ私自身は、この道の向こうには必ず幸せが待っているって思いながら歌うんです。悲しい終わりじゃなくて、絶対また幸せになれるという思いも込めたんですよね」
作曲した岡からも「抑えなくていい、声を出せ。こぶしを回しまくれ」と指導されたとも。しかし元気に歌った理由はそれだけではない。
「今年は大きな地震や豪雨の被害に遭われたというニュースが多くて、気持ちが落ちている中でのレコーディングだったんです。止まない雨はないとかいうのは簡単ですが、必ずいい日は来るんだという思いで、歌える喜びをぶつけました。この思いが届けばいいですね」
彼女にとって、この30年はどのようなものだったのだろう。
「私は10年目で一度、歌をやめた人間なんです。だから、この30年という時間は決して当たり前ではなく、なんと幸せで恵まれた時間なんだろうって思うんですよね。今、歌えていることという幸せを感じています。あの日に帰りたいというのがないぐらい〝今が一番いい〟と思える30年ですね」
そう、彼女はデビュー10周年を迎えた2005年、歌手を一度やめている。声がまったく出なくなってしまったのだ。
「10周年を迎えるにあたって、頑張れ頑張れという感じで本当に休みなく歌っていたら、声の調子がなんかおかしいなって思ううちに、本当に出なくなる日がやってきちゃって。それでいよいよダメですということで、事務所をやめて実家の秋田に帰ることにしたんです」
声が出ないということは、歌手にとってつらいことだった。
「お客さまの前で、こんな声で歌っているのが恥ずかしいと恐縮していると、もうステージに立つこともつらいんです。もう歌えないっていう思いが強くなって、精神的にもまいっちゃったんですよね。引き止められもしましたが、もう戻る気はしなかったんですよ」
しかし不思議なことに実家に帰ると、自然と声の調子は戻っていった。
「冗談みたいな話ですが、もう働かなくていいんだと思ったら、なんか声が出るんですよ」。ただ「次の仕事は何をしようかとワクワクしながらも、父親がネックだったんですよ」とも明かす。
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