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おかげさまで40年 これがWAHAHA本舗だ! WAHAHA本舗は役者の思いとは裏腹に芝居路線を捨てた 「面白いことにジャンルなしギャグになれば何でもいい」

zakzak by夕刊フジ / 2024年8月21日 11時0分

第4回公演「御不幸」で「女囚漫才」を演じる久本雅美(右)と柴田理恵=1985年8月(WAHAHA本舗提供)(夕刊フジ)

1985年末の第5回公演で〝事件〟は起きた。「年末だし、バラエティーショーみたいなのを1回だけでいいからやりたい」という喰始氏の口車に乗せられ、ストーリーのない公演を決行。結局、WAHAHA本舗は役者の思いとは裏腹に芝居路線を捨てることになってしまう。

「コントやダンスなど全部笑えるもので、ネタ、ネタ、ネタのオンパレード。今の全体公演のスタイルと似たようなものを最初に作りました。その時にスタッフも使って、踊るスタッフや歌う天気予報など訳の分かんない、当時のテレビでも通らないような企画をやってて、それが評判を呼んだんです」

タモリが見に来たが、手伝っていた受付が「無理です。一杯です」と追い返してしまったというエピソードがあるほど、人気の公演だった。

下ネタなどワハハの芸風が生まれたのは、当時人気を博していた「ラジカル・ガジベリビンバ・システム」の影響があった。シティボーイズ、竹中直人、いとうせいこうらそうそうたるメンバーが集まり面白パフォーマンスをする集団だ。

「そいつらのシュールな世界観や力には、とても勝てない。ならば向こうがやらない、おしゃれな下ネタや、エログロナンセンスなどに寄っていく。それは初めから計算していたんです」

実は喰氏は下ネタに興味がなかったが、新田たつおのギャグ漫画「怪人アッカーマン」に触発されたという。

「『スター・ウォーズ』など当たった映画のパロディーを全編下ネタでしていて、それがあまりにも呆気からんとしていた」

そして同時期にパリで入手した本の表紙にあった「リアルな虹色のうんこ」に衝撃を受けた。

「ハエもリアルで、これはキレイなのかどうなのか、アートなのか低俗なのか、どっちか分からない。そして、面白ければ何でもいい、面白いことにジャンルはない、ギャグになれば何でもいいじゃないかと変わったんです」

それがワハハの根底となり、団員も徐々に理解していく。そして団員は評価されることを知り、自分たちで試行錯誤して作品を作ることの面白さにハマり、快進撃していく。 (佐藤栄二)

■WAHAHA本舗40歳記念全体公演「シン・シンワハハ40」 9月28日~10月6日の東京・シアターサンモールから始まって、兵庫・神戸国際会館こくさいホール(10月20日)、大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール(11月2日)、12月14、15日の大阪・森ノ宮ピロティホールまで全国17カ所28公演。

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