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「トランプ側近の本音」石破首相の評価は? パイプ持つ日本保守党・島田洋一議員が聞いた「世論に迎合する信用できない男」

zakzak by夕刊フジ / 2024年11月8日 15時24分

現在の日米関係を懸念する島田氏(夕刊フジ)

石破茂首相は7日、米大統領選で勝利した共和党のドナルド・トランプ前大統領と電話会談した。首相はトランプ氏の印象を「非常にフレンドリーな感じ」と述べたが、トランプ氏周辺は実際のところ、石破首相や石破外交をどう見ているのか。国際政治学者で共和党やトランプ陣営と太いパイプを持つ日本保守党の島田洋一衆院議員に「トランプ側近の本音」を聞いた。

石破首相は電話会談でトランプ氏に祝意を伝え、日米同盟をより高い次元に引き上げる考えで一致したと話した。

だが、大統領選直後にトランプ氏側近らとコンタクトを取ったという島田氏は「衆院選にも敗北して政治力もないとして、トランプ氏周辺で石破首相の評価は高くない。マイナスからのスタートというより、スタートできるかも怪しい」と指摘する。

島田氏によると、「日米地位協定の見直し」や「アジア版NATO(北大西洋条約機構)構想」といった石破首相の持論にも、トランプ陣営の反応は冷ややかだという。

「日米地位協定の改定は米軍の機密保護や米兵の身の安全に関わるため、米国は超党派で反発している。アジア版NATOについては、石破首相が発信を控えていることが、かえって『世論に迎合するような信用できない男』とみられているようだ」

石破首相とトランプ氏は、早期に対面での会談を調整する方針を確認したというが、島田氏はこんな見方を示す。

「会談では米国と同じ路線で取り組む態勢ができていると、しっかりプランを示して行動できるかが重要だ。たとえば岩屋毅外相は〝中国寄り〟と見られていて、防衛相時代の2018年には韓国海軍による自衛隊機へのレーダー照射問題に対応できなかった。『人事は政策』であり、情報発信にもなるので、刷新すべきではないか」

トランプ氏が16年の大統領選に勝利した際には、安倍晋三元首相がトランプタワーを訪問するなどして蜜月関係を築いた。「トランプ政権発足直後の朝鮮半島危機や、中国に対する締め付けにも、安倍元首相は真っ先に協力するなど、間髪入れずにサポートする行動が信頼関係を固めた」と島田氏は分析する。

これまで学者として北朝鮮による日本人拉致問題や日米関係の強化に取り組んできた島田氏だが、衆院選で日本保守党から出馬して当選し、今後は国会議員の立場で臨むことになる。

トランプ陣営の反応について島田氏は「日本保守党から出馬し当選したことを『米国でいえばトランプ現象に値するものだと理解している。日本保守党と連携していきたい』と言われた。日本保守党の『日本第一』は、トランプ氏の『米国第一』と通じ、『脱炭素原理主義』に異を唱える基本線も一致する」と明かした。

トランプ陣営はいま、外交路線をどう考えているのか。

島田氏は「中国を『主敵』と位置付け、軍事利用可能な技術を含む最先端ハイテク分野や知的財産で厳しく締め上げて供給網から外すことを検討している。トランプ氏は経済分野の交渉で習近平国家主席がごまかそうとしても許さないだろう」との見方を示した。

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