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「最後の最後まで…」巨人・阿部監督が重大予言 38年前の悲劇、再現阻止へ 今季わずか1勝〝鬼門〟で広島と首位攻防3連戦

zakzak by夕刊フジ / 2024年9月10日 11時35分

5度目のセ・リーグ優勝を決め、マウンドで抱き合う広島・津田恒実投手(左)と達川光男捕手 =1986(昭和61)年10月12日、神宮球場(夕刊フジ)

巨人は9日、空路で広島入り。阿部慎之助監督(45)は今回の2位広島との首位攻防3連戦(マツダ)を「天王山」とは捉えず、もっかゲーム差「1」のマッチレースは最終盤までもつれるとみている。今季とよく似た巨人と広島のデッドヒートで思い出されるのが1986年。くしくも前年に阪神が日本一に輝いた翌年のシーズンで、広島が巨人をシーズン残り1試合で振り切ってゲーム差なしで優勝した。今回はどんな結果となるか。 (片岡将)

前日8日は本拠地でDeNAに0―8の惨敗。就任後2度目の取材対応なしで終えた阿部監督だったが、この日は「昨日は試合をしてない。『やってなかった』と言い聞かせてる」とジョークを交え、上位対決への切り替えを強調した。

ここまで広島とは8勝8敗3分けと五分だが、残り全6試合を戦う敵地マツダスタジアムは1勝4敗2分けと大苦戦。日曜に先発してきた勝ち頭の菅野の登板を、今回の直接対決の第1戦にずらしてまでぶつけることからも、〝鬼門〟突破への強い意志が感じられる。

もっとも、阿部監督は「初戦を取るかどうかは相当大きい」としつつ、「この3連戦で決まるかどうか分かんねえし。最後の最後までもつれると思うんだけどな」と今後の優勝争いを読む。選手時代にリーグ優勝8度を数えるだけに、豊富な経験に裏打ちされたその〝予言〟には重みがある。

広島と最後の最後までもつれたシーズンといえば1986年だ。王貞治監督が就任3年目の巨人は夏場に首位に立つと、広島を一時5・5ゲーム差まで引き離したが、引き分けが多い広島が2位のままマジックを減らした。先に全日程を終了した巨人は勝利数で上回りながら、最終的にゲーム差なしの勝率3厘差でペナントを逃している。

今季も連続日本一を目指す阪神が3位につけるなど、順位表は不思議なほど86年と重なる。38年前の王巨人が迎えた悲劇の再現を避け、歓喜のゴールまでこぎ着けたい。

1986年はゲーム差なしで広島がV

1986年のセ・リーグは、阿南監督就任1年目の広島がスタートダッシュに成功したが、夏場に巨人に首位を明け渡した。前年日本一の阪神も巻き返して三つ巴の混戦となるも「死のロード」で失速。9月下旬に優勝マジックを点灯させた広島が巨人とのデッドヒートの末、130試合制の129試合目となる10月12日のヤクルト戦(神宮)で8連勝を飾り、2年ぶり5度目の優勝を決めた。

胴上げ投手は「炎のストッパー」こと津田恒美=写真、MVPは最多勝と最優秀防御率に輝いた北別府学。山本浩二(この年限りで引退)、衣笠祥雄の2枚看板がベテランの域に入り、助っ人も不在の打線は打率3割、30本塁打ともにゼロ。今季と同様に投手力と機動力で白星を積み重ねた。

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