1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 政治

「保守」高市氏、小林氏が小泉氏、石破氏を追及「解雇規制緩和」「女系天皇」論戦…「『にわか仕立て』今後もボロ出る可能性」 自民総裁選

zakzak by夕刊フジ / 2024年9月13日 11時9分

石破茂氏(夕刊フジ)

最多9人立候補

自民党総裁選が告示された12日、9人の候補による論戦が始まった。小泉進次郎元環境相(43)が公約に掲げた「解雇規制緩和」について高市早苗経済安保相(63)がただすと、小泉氏は「解雇の自由化は考えていない」と釈明した。また、石破茂元幹事長(67)が「女系天皇」を排除しないとの認識を示したことについては小林鷹之前経済安保相(49)が追及した。

フジ系「イット!」で初の直接対決

小泉氏は6日の出馬会見で、従業員の解雇の際に義務付けられる希望退職者の募集や配置転換の努力などの要件を大企業に限って撤廃し、リスキリング(学び直し)や再就職支援を課すなど、「解雇規制の見直し」を表明した。

12日夕のフジテレビの報道番組「LiveNewsイット!」に9候補が生出演し、初の直接対決を行った。

高市氏は「(日本は)G7(先進7カ国)で4番目に解雇しやすい国だ。需給ギャップ(日本経済全体の需要と供給力の差)がプラスでない状況で労働市場を自由化したら、より生産性が高くて賃金が高いところに移動できずに失業してしまう可能性はないか」と小泉氏に質問した。

「自由化考えてない」

小泉氏は「解雇の自由化はまったく考えていない。中小企業は事実上、日常的に人員整理がされてしまっている。正規、非正規の格差解消のための労働市場改革をやりたい。そのために大企業にセーフティーネットとして、リスキリングの義務付け、再就職の支援の義務付けをやっていきたい」と答えた。

高市氏は「詳しいことが理解できなかったので、議論をまたの機会に深めたい」と笑顔で議論を収めた。

経済ジャーナリストの荻原博子氏は「小泉氏が労働問題に取り組む印象はこれまで見えなかった。解雇規制の緩和も『にわか仕立て』だったため、高市氏に追及されたが、今後もボロが出てくる可能性もある」と指摘する。

続いて皇位継承をめぐり、小林氏が「女系天皇を容認するのかしないのか」と石破氏に質問した。

政策より党員の顔色

石破氏は「いままで男系男子でやってきた。これは日本の伝統だ」としたうえで、「同時にいかにして国民統合の象徴であり、日本国の象徴である天皇制を守っていくかを常に考えておかねばならない。いろんな議論は当然ありうる」と答えた。

小林氏が、「女系天皇を容認しないと受け止めていいのか」と確認すると、石破氏は、「大事なのは、いかにして国民統合の象徴の皇室をお守りしていくかということだ」と明確に答えなかった。

前出の荻原氏は「政策論争より、党員の顔色をうかがっているようだ。上位の候補は発言がブレたり、トーンダウンしながらも逃げ切りを考え、3番手以下とされる候補は政策で追及する。この構図が党員らにどういう印象に映るかがポイントになるのではないか」との見方を示した。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください