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TV視てますか? 絶妙のテンポとユーモアで描かれる…小林聡美と小泉今日子の日常 明日が待ち遠しくなるドラマ「団地のふたり」

zakzak by夕刊フジ / 2024年9月18日 11時0分

ほとんど曜日と関係ない生活パターンになって久しく、「サザエさん症候群」なる言葉が今も生きているのかどうか、よく知らないが、日曜夜10時からのNHK・BSプレミアムドラマ「団地のふたり」を見ていると、年を重ねればそんなものは屁でもなく、一病息災的な、人生に奥行きを与えてくれる妙薬とすら思えてくる。

八木康夫プロデューサーの手にかかれば、日曜も月曜も関係なく、明日が待ち遠しくなる、そんなドラマだ。これだけのドラマをさらりと作れるスゴ腕ぶりに、あらためて敬服する。

芥川賞作家の藤野千夜の同名小説が原作。脚本は富良野塾出身の吉田紀子。

イラストレーターでフリマアプリのヘビーユーザーのなっちゃん(小林聡美)と、大学の非常勤講師のノエチ(小泉今日子)は50代、独身、保育園時代からの幼なじみ。生家の団地に戻ってきた2人は、料理上手のなっちゃんが作るおいしそうな夕食を、毎晩のようにまったりと会話しながら食べている。

ドラマチックと言えなくもなく、どうでもいいと言えば言えなくもない距離感の近い2人のおねえさん(おばさんと呼んではいけない)の日常が、絶妙のテンポとユーモアで描かれる。ささいなエピソードのひとコマを、なっちゃんが夜、団地の別棟が望める机に向かい、文字通り、ひとコマ漫画(イラスト?)に描く。その場面が心やすらぐアクセントになっている。

小林聡美とキョンキョン以外に、この2人のキャスティングはありえない。しかもノエチには元ヤンキーで塗装会社社長の心優しい兄がいる。杉本哲太が演じている。「あまちゃん」でキョンキョンに片思いする駅長が杉本だったことを思い出し、これまたホッコリ。

ところで、八木プロデューサーがTBS「日曜劇場」枠で10人の名だたる脚本家に一話完結形式のホームドラマを競作してもらった「おやじの背中」が放送されてから、先週でちょうど10年。山田太一さんは亡くなられたが、八木さん、「続編」が見たいです。 (新橋のネクタイ巻き)

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