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バズる関西トレンド エレコムから「おひとりさま家電」が続々登場 開発のきっかけは551の豚まんへの強い思い「レンジでチンだと美味しくない」

zakzak by夕刊フジ / 2024年6月28日 15時30分

調理も洗い物もラクなおひとりさま家電が人気だ(夕刊フジ)

料理の時間を短縮できて手間がかからず、しかもおいしくできると人気の調理家電。コロナ禍の巣ごもり需要をきっかけにブームになり、コロナ明けからはやや停滞ぎみではあるが、数多くの調理家電が登場している。

そんななか、大手家電メーカーとデザイン家電メーカーが激戦する白物家電市場に参入し、次々と新商品を発売しているのが、デジタル関連機器メーカー、エレコム(大阪市中央区)だ。マウスやキーボード、モバイルバッテリーなど家電量販店ではおなじみのメーカーだが、得意の通電系技術を生かして調理家電の開発に挑戦している。

同社が発売する調理家電の特徴は、単身世帯向けの1人用が多いこと。ここ数年注目度が高まっている〝おひとりさま家電〟でとくに話題を集めている。例えば、2022年に同社初の白物家電として開発されたIHホットプレート「ホットディッシュ」は、ひとり暮らしに便利なサイズ感で、1枚のプレート上で作るから食べる、片付けるまでを完結できるもの。クラウドファンディングサービス「マクアケ」で先行販売し、1万円以上の価格にもかかわらず、約1カ月で目標を大きく超える購入額を達成した。

同年に発売したマグカップ型電気鍋「クックマグ」も、具材を入れてスイッチを押すだけで手軽に沸かす、煮る、保温するを一台でできる便利な一品。コンパクトなサイズなのでデスクに置いても邪魔にならず、仕事中にランチ用のスープやリゾットを作っておくことができる。洗い物も最小限に済み、後片付けの時間が短縮できるのもうれしい点。クリスマスや新生活シーズンにはギフト需要で売り上げが伸びており、今年4月にはおしゃれなグレーが新色で発売された。

調理家電市場で話題を集める自動調理鍋にも挑戦している。昨年10月には、ほったらかし調理なべ「ホッタラポット」を発売し、順調に売れているという。煮る、煮こむ、蒸す、炊飯、めん調理、低温調理の6つのモードがあり、スープや煮物だけでなく、蒸し野菜やサラダチキンも簡単に作れる。具材を入れてモードを選び、時間と温度を設定するだけでおいしい料理が作れるので、料理初心者や苦手な人にも好評だ。

開発のきっかけは、大阪名物551の豚まん(肉まん)が大好きな某開発者の強い思いがあったから。「自宅で温め直すときにレンジでチンだとおいしくない。肉まんをおいしく食べたいという個人的な思いがきっかけになった」(同社広報チーム)。同社の東京オフィスではマイホッタラポットで昼食の準備をする光景がよく見られるという。

同社は1986年にパソコンラックの販売からスタートした。時代の移り変わりにあわせて舵を切り、最近ではアウトドアで使えるスピーカーなども展開。年間4000近い新商品を発売している。昨年5月には、美容家電や調理家電を展開するテスコム電機の親会社を買収。家電事業への期待が高まっている。 (フリーライター・橋長初代)

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