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ニュース裏表 有元隆志 国民民主党・玉木代表、不倫問題で宰相への階段上れず 愛人の多さで知られていた旧民社・春日氏との「格の違い」

zakzak by夕刊フジ / 2024年11月15日 6時30分

民社党の春日元委員長(夕刊フジ)

「国民民主党の玉木雄一郎代表は、今の石破茂首相よりもはるかにましだろう」

11月7日発行の本欄でこう書いたら、11日に玉木氏と元グラビアアイドルとの「不倫デート」が発覚した。地元では「知る人ぞ知る」という話だったそうだが、政府高官も「よりによって都内で会うか」とあきれるばかり。玉木氏を持ち上げた不明を恥じるしかない。

週刊誌ウェブサイト「スマートフラッシュ」が報じた11日は特別国会の召集日で、首相指名選挙があった。

玉木氏は進退を自身で判断することなく、「仲間の意見を聞きたい」と同僚議員に委ねた。本会議前の両院議員総会では、玉木氏の続投を了承し、首相指名選挙で玉木氏の名前を書くことに反対する声は出なかったという。

国会議員にとって首相指名選挙の1票は投票行動の中で最も重い。玉木氏は自分で進退を決められないうえ、同党所属議員たちに事実上、「連帯責任」を負わせることになった。

歌手の小柳ルミ子氏は自身のブログで、「(玉木氏は)『私の弱さで…』と言っておられましたが そんな弱さで国も国民も守れる筈がありません 情けないリーダーばかりで切ないですね」と批判した。さらに、「【103万円の壁】を掲げる前に【ご自身のモラルの壁】を上げた方が宜しいのではないでしょうか」と皮肉った。

玉木氏はグーの音も出ないだろう。

1994年の自民党と社会党、新党さきがけの3党による連立政権の立役者である亀井静香元自民党政調会長は最近、自民党議員に対し、「政局の安定を図るには、自社さで社会党の村山富市委員長を担いだように、玉木氏を首相にすべきだ」と主張している。

自民党内には、「野心家の玉木氏が亀井氏に依頼して説いてまわってもらっている」(閣僚経験者)との見方も出ていた。石破政権の不安定な政権運営が続くなか、その選択肢の可能性もあったが、玉木氏は自分の下半身を制御できず、宰相への階段を上ることはできなかった。

筆者は12日配信の「産経ニュースライブ」で玉木氏の辞任を求めた際、国民民主党の前身である民社党の第3代委員長の春日一幸氏に言及した。

春日氏は愛人の多さで知られていた。民社党担当時に聞いた「5人」と番組では発言した。すると、先輩記者からメールが届いた。

ある時、先輩記者は「民社党は30人ほどの議員数だが、盆暮れに1000万円ずつ配っている。先生は愛人にはいくらつかっているのですか」と聞いたという。

すると、春日氏は「年間1000万円ずつ、10人にだ」と答えたそうだ。愛人の数は5人ではなく10人だったというのだ。1人あたり当時の先輩記者の年収よりも多い金額をつかっていたことになる。

旧民社党議員に聞くと、選挙になると春日氏の妻を中心に、愛人たちが鉢巻きをして選挙運動を展開していたそうだ。

時代が異なり比較はできないが、応答要領に頼り、頭を下げて謝罪するばかりの玉木氏と、春日氏との政治家としての「格の違い」を感じてしまう。 (産経新聞特別記者)

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