バフェットの次を行く投資術 「日本以外全部沈没」の現実度 逆境の強さは歴史が証明、どこの国とも違う「ガラパゴス」な生態系こそが最大の武器
zakzak by夕刊フジ / 2024年6月28日 6時30分
小松左京氏のSF小説『日本沈没』は映画化もされ大ヒットした。多くの読者がご存じであろう。確かに「地震大国」である日本では、そのような心配をする人々が多いのも致し方がない。
だが、これからの経済・社会においては、小松氏の許可を得て筒井康隆氏が執筆したパロディー短編『日本以外全部沈没』の方が、より参考になる。
1990年頃のバブル崩壊以降、日本人はバブル期に過剰になっていた自信を一気に失い、まるで「日本沈没」が到来するかのようなムードであった。
だが、忘れてならないのは、聖徳太子の飛鳥時代以来、日本は「同じ国」として約1400年も継続していることだ。世界でも類を見ない長寿国家なのである。
このような「長寿」の秘訣(ひけつ)は「危機」に強いことである。
確かに日本は、ローマ帝国、モンゴル帝国、大英帝国のような「世界帝国」になったことはない。だが、古くは元寇、最近では幕末における列強の攻勢や第二次世界大戦の敗戦などの危機を乗り切った。特に、明治維新と戦後においては「逆境」をバネに世界の強国に躍り出た。日本の逆境への強さは歴史が証明済みである。
それでは、日本の逆境への「強さ」はどこにあるのであろうか。明らかに「日本の独自文化」である。バブル崩壊後は、「ガラパゴス」などと揶揄されたが、世界のどこの国とも違った「生態系」を持つことが日本の最大の武器である。
これまで「グローバリズム」と呼ばれる(実質的な)米国型が世界を席巻してきたが、今や隠されたマイナス面が表面化して大変なことになっている。日本でも、欧米追従のメディアや評論家が騒ぎたてていたが、「独自文化」の本質部分はしっかり守られた。
「日本以外全部沈没」の様相を呈するなかで、投資の神様バフェットが総合商社を始めとする日本企業に注目するのは偶然ではない。 (人間経済科学研究所、国際投資アナリスト・大原浩) =敬称略
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