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エンタなう 奈緒が〝男女の性の不条理〟に体当たりで挑む 実写化困難とみられた衝撃的な漫画原作 映画『先生の白い嘘』

zakzak by夕刊フジ / 2024年7月8日 6時30分

女性の奥底に潜む感情をさらけ出す教師役に挑んだ奈緒 ©2024「先生の白い嘘」製作委員会 ©鳥飼茜/講談社(夕刊フジ)

醜さと美しさをあぶりだす

そのカメレオンぶりから令和を代表する実力派女優のひとり、奈緒が〝男女の性の不条理〟に体当たりで斬り込んだ。映画「先生の白い嘘」(公開中)で、「自らの性に対する矛盾した感情」をむき出しにする高校教師を演じている。

原美鈴(奈緒)は、教卓から生徒達を見下ろし、密かに自尊心を満たしながら、女であることの不平等さから目を背けていた。ある日、親友の渕野美奈子(三吉彩花)から早藤(風間俊介)と婚約したと告げられる。実は早藤とはただならぬ関係の美鈴は早藤を忌み嫌いながらも、快楽に溺れ、呼び出しに応じてしまう。そんなある日、男子生徒・新妻(猪狩蒼弥)から衝撃的な性の悩みを打ち明けられ、厳しく叱責、ところが新妻は自分に対して本音をさらけ出した美鈴に魅かれていく…。

三木康一郎監督は、実写化困難とみられた衝撃的な性描写のある鳥飼茜の漫画原作に熱意をもって取り組み、男女の「性の格差」から醜さと美しさをあぶりだした。

とくに、ジェンダーのタブーを真正面から体現して、女性のさまざまな顔を演じ分ける奈緒。それに相対する風間の怪演ともいえる豹変ぶり、暴力的なシーンの生々しさには息をのむ。

それだけに、性的描写の撮影時に監督と俳優の間に入って身体的・精神的サポートをする「インティマシー・コーディネーター」が導入されなかったことが、後に発覚したのは誠に残念。画竜点睛を欠くことになった。

(中本裕己)

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