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靖国落書きで中国籍の男逮捕も 出国の実行犯2人は〝逃げ得〟か 中国との犯罪人引き渡し条約なく…逮捕に高いハードル

zakzak by夕刊フジ / 2024年7月10日 11時45分

警視庁麹町署に入る姜卓君(ジアン・ジャオジュン)容疑者=9日午後、東京都千代田区(桐原正道撮影)(夕刊フジ)

東京都千代田区の靖国神社で石柱に落書きされているのが見つかった事件で、警視庁公安部は9日、器物損壊と礼拝所不敬の疑いで、中国籍の埼玉県朝霞市、職業不詳、姜卓君容疑者(29)を逮捕した。同容疑で、実行犯とみられる中国籍の董光明容疑者(36)と許来玉容疑者(25)の逮捕状を取り、指名手配したが、董容疑者らは中国に出国済みだ。〝逃げ得〟となってしまうのか。

逮捕容疑は共謀の上、5月31日、靖国神社敷地内で、神社名を刻んだ「社号標」という石柱に赤いスプレーを吹き付け、「Toilet(トイレ)」と落書きして損壊(損害見積額420万円)し、礼拝所に対して公然と不敬な行為をしたとしている。董容疑者が落書きし、許容疑者がその様子を撮影。姜容疑者は2人と行動をともにし、スプレーを購入するなどしていた。

董、許容疑者は5月29日に入国、31日夜の落書き直後の6月1日未明の便で羽田空港から中国・上海に出国した。

中国の動画投稿アプリ「小紅書(レッド)」では、董容疑者とみられる男が「アイアンヘッド」と名乗り、石柱の台に登って放尿のまねをした後、赤いスプレーで落書きする動画が投稿された。

TBSの報道によると、逮捕状が出たことについて董容疑者は「警察は幼稚園児のようだ。笑える」と話しているという。

日本と中国の間には、双方に逃亡した被疑者を拘束し、相互に移送することを原則として義務付ける犯罪人引き渡し条約がなく、逮捕に向けたハードルは高い。

元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士は「警視庁は逮捕状を取り、指名手配することで、容疑者が日本に入ってくれば速やかに逮捕する姿勢を示したのだろう。ただ、中国側が容疑者を日本に引き渡すというのは現実的ではなく、器物損壊などの容疑では国際手配も難しい。実行犯が中国にいるかぎり逮捕は難しい」と指摘した。

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