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元文春エース記者 竜太郎が見た! 〝タレント殺し〟のSNS フワちゃん、ランジャタイ伊藤がX投稿で休業…「謝ったら許す」ことのできない世の中に

zakzak by夕刊フジ / 2024年8月20日 6時30分

ランジャタイ伊藤もSNSで窮地に立たされた(夕刊フジ)

「本当に怖すぎる。シャレで面白いことをSNSにちょっと書いて、それがもし炎上したら活動休止に追い込まれるかもしれないと考えると、芸人としては、どうかなと思います。でも、実際もう告知しか書けないじゃないですか」

若手芸人がこうボヤくのもむべなるかな。X(旧ツイッター)などソーシャルメディアの影響力の大きさはすさまじく、それこそが〝大衆の声〟とされる。一方で、SNSによって放逐されるタレントが後を絶たない。最近ではフワちゃんがXでやす子に「死んでくださーい」と不適切投稿をし、活動休止に。フワちゃんといえば、派手な蛍光色の衣装で、年上にもタメ口をきくことが個性として受け入れられていた。

「空気を読まない自由奔放さが、台本ありきのバラエティー番組において予定調和を壊すカンフル剤となり、テレビで重宝されていた。また若年層からの人気に業界が飛びついた。遅刻癖が有名で、非常識な言動で大人を怒らせても、グーグルがCMに起用したり、中学の教科書に採用されたり(この件で削除されることに)したのも、そこにあやかりたかったから」(広告代理店幹部)

騒動になったX投稿は実は〝誤爆〟で、すぐに削除するもネット上でスクリーンショットが拡散し、後の祭り。その後、フワちゃんはやす子に直接謝罪し和解した。しかしSNS上では「許す必要なんてない」「謝ってすむ問題じゃない」という怒りの声が続々と噴出している。

「当事者同士が納得して、『もう終わり』と言っているのに外野はまだまだヒートアップ。ネット上ではフワちゃんの過去の言動をやり玉にして、新たな炎上を狙っています」(ネットニュース編集者)

お笑いコンビ、ランジャタイの伊藤幸司もXが発端で休業となった。

「半年ほど前に未成年女性が伊藤との関係をXで事細かに暴露し、それが拡散。事態を重く見た所属事務所が先手を打って処分したというのが本当のところ。ナンセンスな芸風の伊藤はメンヘラ女子にカルト的人気があり、実はかなりモテる。関係を結ぶ前に伊藤が女性に年齢確認したら、偽造免許証を見せられて信じたそうです。だとすれば、活動休止する必要はあるのかと思いますね」(演芸記者)

それが犯罪なのか、悪意があったのかなど、ケース・バイ・ケースだとは思うのだが、もはや「謝ったら許す」「笑ってすませる」ことのできない窮屈な世の中になってしまった。特にSNSの反響に過剰に反応するメディアや広告スポンサーは、まるで自分の意見を持たない無責任な存在にみえる。

いま一度、この風潮が正しいのかどうか自問するべきだろう。

■中村竜太郎(なかむら・りゅうたろう) ジャーナリスト。1964年1月19日生まれ。大学卒業後、会社員を経て、95年から文藝春秋「週刊文春」編集部で勤務。NHKプロデューサーの巨額横領事件やASKAの薬物疑惑など数多くのスクープを飛ばし、「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」の大賞受賞は3回と歴代最多。2014年末に独立。16年に著書「スクープ! 週刊文春エース記者の取材メモ」(文藝春秋)を出版。現在、「news イット!」(フジテレビ系)の金曜コメンテーターとして出演中。

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