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勝者のワザ 関節をロック、ボディー部の運動でクラブを振る 全米オープン優勝〝ゴルフ界の革命児〟ブライソン・デシャンボー

zakzak by夕刊フジ / 2024年6月22日 15時0分

全米オープン最終日は、デシャンボーとロリー・マキロイの優勝争いで大いに盛り上がった。

マキロイは、下半身始動でその動きを下から上へと順序良く滑らかに伝えていく。関節をフリーの状態にして、スイング中に各部の動きにタイムラグを作り、それによってエネルギーを蓄え、ダウンスイングから一気に放出していく、いわゆるオーソドックスなスタイルの代表的な選手といえる。

一方のデシャンボーはゴルフ界の革命児。ワンレングスのアイアンセットを作り出したり、筋肉を徹底的に鍛えて増強し、パワーとスピードを武器にするべく、スイングを作り上げてきた。あれだけのパワーとスピードでクラブヘッドをボールに衝突させれば、ちょっとしたタイミングのずれで、ボールはどこに飛んでいってしまうかわからない。ところが、デシャンボーのショットは、かなり正確に狙ったターゲットをとらえていく。

その秘訣(ひけつ)は関節をロックした状態にして、ボディー部の運動でクラブを振るところにある。関節をフリーにしてタイムラグができるように…するのは、デシャンボーにとっては〝遊び〟を作るようなもので、ミスヒットの原因になる。

アプローチショットの際にもパッティングの際にも手首を持ち上げ、両肩を吊り上げるようにして、関節の自由な動きを奪い取ってしまう。ワンピースな動きの方が再現性も高く、ミスヒットを減らせる。というのが、デシャンボーの考え方だ。

では、パワーもスピードも平均的だというゴルファーでも、デシャンボーのスイングを取り入れられるのだろうか。

実は、女子プロの中には、ノーコックで上半身のターンを主体にしたスイングをするタイプの選手がいる。岩井ツインズの無駄のないワンピーススイングが目を引く。

アマチュアゴルファーの場合、パッティングとアプローチショットにデシャンボー流を取り入れてみるのはいかがであろうか。アドレスで両肩を吊り上げるようにすると胸郭上部しか動かせず、ヒッティングが正確になる。アプローチショットも入射角が安定して、距離も方向も合わせやすいメリットがある。

■Bryson DeChambeau 1993年9月16日生まれ。米カリフォルニア州モデスト出身。ジュニア時代から活躍し、南メソジスト大で「全米アマ選手権」「全米学生選手権」を獲得。2016年プロ転向。17年に米ツアー初優勝で通算9勝。メジャーは20年と24年の「全米オープン」で2勝。22年に「LIVゴルフ」に参戦した。ツアー屈指の飛ばし屋で、全アイアンを同じ長さで統一。ニックネームは〝マッド・サイエンティスト〟。ハンチング帽を愛用。185センチ、106キロ。趣味は車、釣り、物理学。

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