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実録・人間劇場 アジア回遊編~モンゴル(2)爆音とどろかせ駆け巡る「走り屋」の多さ 首都ウランバートル、モロ見え!牧歌的すぎる母子の光景に仰天

zakzak by夕刊フジ / 2024年10月11日 15時30分

日本の武士に憧れたモンゴルの走り屋=モンゴル・ウランバートル(夕刊フジ)

未知の国・モンゴル。ブルネイ、東ティモール、パプアニューギニアといった国々と比べればまだメジャーな国かもしれないが、これまで東南アジアを中心に旅をしてきた私にとって、モンゴルは十分に未知な国だった。それゆえ、首都ウランバートルを一日歩いてみただけでも、想像もしていなかった意外な光景に何度も出くわした。

まず驚いたのが、電動キックボードの普及率である。日本でも電動キックボードシェアの「LUUP」が都内を中心に流行しているが、モンゴルはその比ではなかった。「Jet」の愛称で親しまれているモンゴルの電動キックボードも同じくシェア型である。

モンゴルには国土を南北につなぐ「モンゴル縦貫鉄道」が通っているが、これは貨物輸送のためにあるようなもので、人が市内を移動するような路線は敷かれていない。代わりに路線バスが多く走っているのだが、ウランバートル市民を悩ませる深刻な渋滞問題は一向に改善されず、目的地にいつ到着するのか読めたものじゃない。よって、車の間をスルスルと抜けていくことができる電動キックボードが信じられない勢いで普及しているのだ。

私も「Jet」のアプリをインストールしたがクレジットカードの認証がどうしてもされず、乗車を試みるもかなうことはなかった。首都とはいえ路面状況は悪く、歩道走行と2人乗りは当たり前…という状況ではあるが、仮にこのサービスを利用できたとすれば、ウランバートル観光が一気にスムーズになることは間違いなしだ。

もうひとつ驚いたのが、いわゆる「走り屋」の多さである。日本では高速道路や峠などで、レーシングカー風のデザインを施した車がビュンビュン走っているが、モンゴルでも同じ光景が見られるのだ。

爆音をとどろかせながらウランバートル市内を駆け巡る走り屋を何台も見たが、普段はおそらくモンゴル全土に広がる草原を舞台に青春を謳歌していると思われる。

そして、もっとも驚愕したのが、街中で赤ん坊に母乳をあげる女性たちの存在である。「ノーブラ」で颯爽(さっそう)と街を歩いているのは外国なので珍しいものではないにしても、公園や歩道にあるベンチで堂々と胸をおっぴろげているのにはたまげた。陰でコッソリといった様子ではなく、モロに丸見えなのである。

しかし、周りを見てみると、その光景にドキマギして目のやり場に困りつつも目で追ってしまっているのは私くらいのもので、道行くモンゴル人男性諸君は気にもとめていない様子だ。これは単に「私がスケベだった」という話ではなく、日本とモンゴルの明らかな文化の違いだった…はずだ。

■國友公司(くにとも・こうじ) ルポライター。1992年生まれ。栃木県那須の温泉地で育つ。筑波大学芸術学群在学中からライターとして活動開始。近著「ルポ 歌舞伎町」(彩図社)がスマッシュヒット。

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