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こだわりの極意 妖怪感が増したThe Cure、16年ぶりニューアルバム「Songs Of A Lost World」

zakzak by夕刊フジ / 2024年11月27日 15時30分

とある映画のロケで新幹線に乗ったら、まぁ~カオス!

どこの国の方かはわかりませんが、欧米人らしきご家族が1番と17番の席を取って、旦那さんと赤ちゃんと奥さんと奥さんの姉妹らしき人で別れて座っていました。

17番の列に座っていた旦那さんは自分の予約した席以外のスペースに、自分たちの荷物を置いちゃってるもんだから、新大阪駅から乗ってきた、おばちゃんたち、も~大パニック。

おそらく赤ちゃんと奥さんのほうの席をゆったり使わせたかったから、荷物を自分の席のほうに置いたんでしょうね。ただ、そんなことは、その席を予約していたおばちゃんたちにはどうでも良いこと。

おばちゃんたちがカタコトの英語で訴えるも、その旦那さんは〝ソーリー、ここをあなたたちに使わせるわけにはいかない〟とチョー理不尽なことを言っているではありませんか!

その場は車掌さんが来て事なきを得ましたが、異次元の観光大国ニッポン! ホントにこれから大変だぞ~とひとり座席で身震いしてました。

そうだ、こんな時は音楽を聴こうとiTunesを開けば、〝な、なに~、「The Cure」の16年ぶりのアルバムだと!〟とまた身震い。それが「Songs Of A Lost World」。

「The Cure」といえば、パンク・ニューウエーブにハマってる10~20代の頃、なにやらとんがったバンドが出てきたもんだなと思っていた僕にとって、当時、注目のアーティスト。

「The Wire」「ザ・サイケデリック・ファーズ」「キリング・ジョーク」に「U2」と並んでカッチョイイ~!と思っていたのもつかの間、あっちゅう間に「U2」がモンスターバンドになり、とがってんな~と思っていたバンドたちも、全員とは言わないまでもグラミー賞でエルトン・ジョンやらブルース・スプリングスティーンなんかと肩を組んでんのを見ちゃったりで、なんだかな~とモヤモヤの多感な時期。

僕の知っているパンク・ニューウエーブはこんなんじゃない! なんて青臭い。そこから年月が過ぎ、こちらもありとあらゆるジャンルの音楽を聴きまくった今だからこそ、「The Cure」の新作はホントに素晴らしい!

ヴォーカル、ギター、ベースのロバート・スミスのカリスマ性はまんまで、今作はさらに妖怪感が増してすごい。また出だしの1曲目から、イントロがむちゃくちゃ長い! これは、もはやプログレのジャンルに入れても良いくらいの構成。これは僕の持論ですが、イントロがどんなに長くても聴かせることができるバンドは偉大であるに違わず、このニューアルバムは次のグラミー賞に必ずやノミネートされる名盤だと僕は断言したい。

と満足して、ふと8号車の前方へ目をやると、〝わ! 今度は日本人の黒ずくめの30代くらいのヤカラが前の席のテーブルに足を乗っけて寝てんじゃん!〟。おーい! そこ、お弁当食べるとこだぞ。何やってんだ! もう日本も外国もダメだこりゃ! プンプン!

え、アルバムの内容もっと詳しく? いや、それは百読は一聴にしかず。まずは聴いてください!

■髙嶋政宏(たかしま・まさひろ) 俳優。1965年10月29日生まれ。東京都出身。87年、俳優デビュー。Netflix「トークサバイバー2」に大統領役で出演。最近ではNHKBS/P4Kの時代劇ドラマ「おいち不思議がたり」に出演。映画では「KINGDOM 大将軍の帰還」、「もしも徳川家康が総理大臣になったら」が公開中。

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