永田町が警戒!岸田首相「根拠なき自信」で〝ヤケクソ人事と解散〟か 溝が深まる麻生氏と茂木氏 「国民は総裁選シフト見抜く」識者
zakzak by夕刊フジ / 2024年6月19日 15時11分
これまで、主流派として政権を支えてきた麻生氏や茂木氏との溝も深まっている。
特に麻生氏は、岸田首相が根回しなく「派閥解消」を行ったことなどに不快感を募らせている。最近の講演では、他党に妥協を重ねた政治資金規正法改正案への姿勢も厳しく批判した。
岸田首相と麻生氏は18日夜、久しぶりに都内のホテルで会食したが、両氏の関係をどう見るか。
ジャーナリストの鈴木哲夫氏は「麻生氏は、自民党総裁選での岸田支持を約束し、『敗北確実の解散・総選挙をさせない』ことが大命題だった。内閣改造・党役員人事はその代替案だったが、いよいよ決別しかねないほど心証を悪くしている」と語る。
首相の権力の源泉は「解散権」と「人事権」である。解散が困難ならば、人事での起死回生はあり得るのか。
鈴木氏は「最大の焦点は、世論調査で人気のある石破茂元幹事長だ。幹事長などの要職を提示するだろうが、政権に距離を置き、総理総裁を目指す『ライバル』の石破氏が受けるかは疑問だ。麻生氏や茂木氏の処遇も難しい。河野太郎デジタル担当相や高市早苗経済安保相ら総裁選の有力候補はすでに閣内に置いており、重ねての人事は『囲い込み』や『封じ込め』が浮き彫りになる。国民は『国家運営』のための人事ではなく、永田町の論理に基づく『総裁選シフト』であると見抜くだろう」と語る。
岸田首相は「聞く力」をアピールするが、国民はおろか、党内の意見にも耳を傾けない面がある。手詰まり感が漂っているが、妙な自信も持っているという。
鈴木氏は「岸田首相は総裁選再選に自信があるようだ。頭の片隅に『電撃的な解散・総選挙』のオプションもあるのではないか」と語っている。
-
- 1
- 2
この記事に関連するニュース
-
〝ポスト岸田〟へ駆け引き活発化 茂木氏・石破氏・高市氏ら有力候補に動き 「党内では『誰でもいいから交代』の声」有馬晴海氏
zakzak by夕刊フジ / 2024年6月20日 11時41分
-
岸田首相の「鈍感力」恐るべし…解散も内閣改造も断念、八方塞がりでも党総裁再選に楽観
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年6月17日 15時32分
-
麻生氏の根強い不満、主流派から「岸田おろし」噴出 裏金、場当たり政策…〝政権の後ろ盾〟も限界 自民・内閣支持率は退陣水域に
zakzak by夕刊フジ / 2024年6月17日 15時30分
-
パーティー券公開基準「5万円超」で合意の舞台裏 岸田首相の独断に不満募らせる麻生、茂木両氏
東洋経済オンライン / 2024年6月4日 8時30分
-
【政界】ピンチになればなるほど動き出す岸田首相は経済再生をどう進めるか?
財界オンライン / 2024年6月3日 7時0分
ランキング
-
1はさみで同級生の背中刺した高校生を殺人未遂容疑で逮捕…埼玉県警
読売新聞 / 2024年6月21日 22時36分
-
2候補者と無関係のポスター、有料サイトに誘導のQRコード…東京都知事選挙で苦情殺到
読売新聞 / 2024年6月21日 23時21分
-
3政治不信残し国会閉幕へ=首相、衆院解散見送り
時事通信 / 2024年6月21日 20時10分
-
4《都知事選「ほぼ裸ポスター」問題》自らの“みだら写真”を貼った女性は迷惑防止条例違反にあたるのか 弁護士の見解は
NEWSポストセブン / 2024年6月21日 20時45分
-
5「認められうれしい」 法的に親となった女性、最高裁判決を歓迎
毎日新聞 / 2024年6月21日 21時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください