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トップ直撃 環境課題の解決が使命 防災の要「無線通信」などエレクトロニクス関連事業の会社へと変化 日清紡ホールディングス・村上雅洋社長

zakzak by夕刊フジ / 2024年10月1日 6時30分

――欧州のブレーキ摩擦材メーカー、TMD社(本社・ルクセンブルグ)を譲渡した背景は

「2011年にTMDを傘下に収め、世界トップの市場シェアを獲得しました。その後、自動車のxEV(電動車)化や、欧州の新たな環境規制『EURO7』など市場環境が大きく変わりました。このような状況下、TMDが欧州で成長していくためには、自動車業界での経験と事業改革のノウハウを持つ企業の傘下で持続的な発展と成長を目指すことが最良と判断し、譲渡しました」

――テレビCM『ネコ篇』を展開中です

「『日清紡~♪名前は知ってるけど~』の歌詞で始まるテレビCMは2012年、『犬の二人羽織』からスタートしました。若者からの知名度を上げようとリクルートを意識して始めましたが、イメージアップに結び付いています」

――ビジネスの「変革」についてどうお考えですか

「企業にとって大事なことは常に変化することです。変化は呼吸と同じくらい自然なことで、人や組織が成長している証しです。一時的に安定を失うこともありますが、型にはまったやり方や、時代遅れの価値観などを除くことにつながると考えればよいと思っています」

【滋賀大学】入学当初、大阪市内の実家からの通学を考えていたが、場所を確認すると彦根市内で、新幹線の米原駅寄りだったため、下宿生活を送ることになった。下宿生活や部活を通じて多くの仲間ができた。卒業から40年以上が経った今も、「年に数回は会い、昔話や健康の話などで話題が尽きません」。

【紡績工場】入社後しばらくは浜松(静岡県)、島田(同)、岡崎(愛知県)などの紡績工場に勤務し、労務管理業務を担った。主要業務は、女性社員らをさまざまな面でサポートすることだった。当時、工場では15歳から22、23歳の女性社員約400人が寮生活を送り、工場内の付属学園に通い勉学に励む社員もいた。「皆さん、よく働き、よく学びました。仕事と学業が両立できるよう、私も全力でサポートしました。良い思い出です」

【「先生」】女性社員が通う付属学園では年1回「学園祭」が開催され、各種イベントや作品展、模擬店などで多くの社員が楽しんだ。こうしたイベントをきっかけに男性社員からも「先生」と呼ばれるようになる。今も出張で工場へ行くと、当時のメンバーが「先生!」と声をかけてくるという。「照れくさいですが、それに応えています」

【家族】妻、息子、娘の4人家族。娘は仕事の関係で実家から離れて暮らす。IT関連企業に勤務する息子は同居。たまに部屋をのぞくと、多くのIT機器が設置されていることに驚かされる。「操作を聞いても用語自体が理解できないと思います。次元の違いを感じます」

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