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〝後出し〟ジャンケンの勝算…小池百合子氏、あす都知事選出馬表明へ 政党色薄め「立憲共産党」の蓮舫氏と対決へ

zakzak by夕刊フジ / 2024年6月11日 11時44分

小池知事(左)と蓮舫氏の選挙戦略は対照的になりそうだ(夕刊フジ)

東京都の小池百合子知事(71)が、12日の都議会定例会最終日の本会議で、3選を目指して都知事選(20日告示、7月7日投開票)への出馬を表明することが分かった。前回2020年の選挙では告示6日前の表明で、歴代2位となる366万票超を獲得して他候補に圧勝した。今回も告示直前の「後出しジャンケン表明」となる小池氏には各党から支援の申し出が相次ぐが、政党色を薄めて選挙戦に臨むとみられる。立憲民主党の蓮舫参院議員(56)が、共産党の全面支援を受ける形を取るのとは対照的な戦略だ。

「各所からさまざまなエールをいただいている。しっかり受け止めていきたい」

小池氏は10日、都庁で報道陣にこう語っていた。

先月28日、小池氏が特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」と、公明党が小池氏に出馬を要請していた。独自候補擁立を断念した自民党も今月10日、都連の会合で支援を決めた。都連の萩生田光一会長は会合後、「出馬するなら、支援する方向だ」と報道陣に明かした。

ただ、支援の形について、萩生田氏は「知事サイドの考えもあると思うので、今後執行部に一任していただく方向で了解いただいた」と述べた。自民党内では、政党に準じた選挙運動ができる「確認団体」を設立し、公明党や都民ファーストの会と事実上の相乗りを狙う案が浮上している。

「政治とカネ」問題で批判を浴びる自民党は、4月の衆院3補選や地方選挙で連敗しており、表立った支援は小池氏のマイナスになる恐れがある。小池氏は20年の知事選でも政党の推薦や支持を得ずに勝利しており、今回も各党の自主的な応援は拒否しない方針とする可能性がある。

対する蓮舫氏には、立民、共産、社民各党が支援する方針を固めている。なかでも共産党は告示前から、蓮舫氏の写真や名前が入った政策入りのチラシを制作・配布する力の入れようで、「まるで立憲共産党」と指摘する声も出ている。

政党色を抑えた小池氏と、「反自民・非小池」と与野党対決を強調する蓮舫氏の戦いはどうなりそうか。

政治評論家の有馬晴海氏は「蓮舫氏は共産党と連携して基礎票で地固めをしたいのだろうが、共産党との連携に抵抗がある連合の支持がどう動くかなど懸念材料もある。一方、小池氏は政党を区切らずに土俵を広げるという戦略だろう。小池氏や自民党への攻撃ばかりをしている蓮舫氏に都民は疑問を抱いているかもしれず、小池氏としてはどちらが『東京都の顔』としてセンスがあるのかを問いかけようとしているのではないか」と語った。

【都知事選主な立候補予定者】

小池百合子71 知事 無現

蓮 舫56 参院議員 無新

石丸 伸二41 前安芸高田市長 無新

田母神俊雄75 元航空幕僚長 無新

清水 国明73 タレント 無新

小林 興起80 元衆院議員 無新

黒川 敦彦45 つばさの党代表 諸新

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