夏バテ知らず巨人・菅野智之が明かす好調の秘密 7月以降も6勝1敗、防御率1・68「カリウムを意識」と参考になる暑熱対策

登板翌日の菅野は室内で軽めの調整＝26日、川崎市・ジャイアンツ球場（夕刊フジ）

巨人・菅野智之投手（34）が自己ワースト4勝8敗に終わった昨季からV字回復。12勝2敗でハーラーダービーの単独トップをひた走る。夏バテ知らずの好調ぶりの秘密を右腕が明かした。

12勝目を挙げた前日25日の中日戦（東京ドーム）から一夜明け、26日はジャイアンツ球場で軽めの調整を行った菅野。ここまでチームの貯金「11」の大半を稼ぎ出し、酷暑の7月以降も6勝1敗、防御率1・68と安定感はむしろ増している。東海大から一浪を経てプロ入りし、12年目となったベテランはいかにして疲れ知らずの肉体を手にしたのか。

「調整方法はもう確立したものがある。いま気をつけているのは普段の生活。食事や水分の摂取方法ですね」と菅野。「夏場は水分が不足しがちになるので、カリウムが含まれた食べ物を意識して食べるようにしています。水分はドリンクで飲むと出ていくのも早い。果物などを食べて水分摂取することで長くキープできる」

ヒジキやほうれん草などに多く含まれるカリウムは体内から余分な塩分を排出するとともに、細胞内に水分を留める働きがあるとされ、脱水症状を防ぐのに効果的。菅野はバナナやイチゴなどの果物を補食で意図的に多く摂ることによって、体調を整えていると明かす。

炎天下での野球を始めとするスポーツ、作業やレジャーなどの際にも大いに参考になりそうな暑熱対策だ。　（片岡将）