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舟木一夫 出会いと別れの80年 コロムビアの先輩、島倉千代子に「私にも書いてよ」と頼まれ 作詞家・高峰雄作として「慕情はかなく」をプレゼント

zakzak by夕刊フジ / 2024年9月5日 11時0分

島倉の紫綬褒章受章を祝う会での鏡割りでは2人が並んだ(夕刊フジ)

舟木一夫は自ら作詞、作曲して歌を作る際にいくつかのペンネームを使い分けている。松原智恵子と共演した日活映画「残雪」(1968年3月公開)の同名主題歌は、高峰雄作の名前で作詞した。

この名前が舟木自身だということを、舟木が親しみを込めて〝お千代姉さん〟と呼ぶ日本コロムビアの先輩、島倉千代子の知るところとなった。

島倉から「私にも書いてよ」と頼まれた舟木は、「慕情はかなく」(市川昭介作曲)を高峰雄作名で作詞。68年7月13日に浅草国際劇場で開かれた島倉の15周年記念ワンマンショーでプレゼントし、同年11月に発売された。

これを舟木と島倉の〝合作〟と呼ぶなら、第1作は舟木がデビュー間もない64年9月に大阪市の「緑化百年運動」のために作られたレコードだ。

A面が舟木の「青春の大阪」、B面が島倉の「小鳥が来る街」。島倉の歌がB面になったことについて、島倉は〝姉さん対応〟で何も言わなかったという。

第3作は99年3月15日にNHKで放送された島倉と舟木による「ふたりのビッグショー」。「いつまでも青春 これからも青春」と題し、「星空に両手を」のデュエットで始まり、2人のヒット曲を歌い合った。

舟木は2015年6月に「春はまた君を彩る」をリリースした。作曲は南こうせつ。新曲を何にするか思案していた際、島倉の最後の曲「からたちの小径」を担当したコロムビアのディレクターから、この曲を手がけたこうせつの名前が出たという。

舟木は13年11月8日に75歳で亡くなった島倉の告別式(11月14日、東京・青山葬儀所)で、最後の肉声となった島倉の歌うこの曲を聴いていたため、「せっかくお千代姉さんが残してくれた縁だから」と、こうせつに作曲を依頼した。第4作といっていい。

舟木は、島倉の告別式後に「最後の歌(からたちの小径)はお千代姉さんのケジメだったと思う。最後まで歌と寄り添えてよかった」と語っていた。 =敬称略(大倉明)

■舟木一夫(ふなき・かずお)歌手。1944年12月12日生まれ、79歳。愛知県出身。63年6月、「高校三年生」でデビュー。橋幸夫、西郷輝彦とともに〝御三家〟と呼ばれ、人気を集めた。歌手だけでなく、ドラマや映画などで活躍してきた。ツアー「コンサート2024」を開催中で、10月22日に大阪・フェスティバルホール、同月23日に神戸国際会館・こくさいホール、11月6日に東京・渋谷の「LINE CUBE SHIBUYA」(渋谷公会堂)を予定している。

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