帰省・旅行どうする〝厳戒1週間〟南海トラフ巨大地震、初の臨時情報 太平洋沿岸で大津波の可能性も 今すべき「対策」とは
zakzak by夕刊フジ / 2024年8月9日 12時1分
臨時情報では、事前の避難までは求めていないが、日頃よりも警戒レベルを上げることを求めている。首相官邸ホームページによると、飲料水は1人1日3リットルが目安。米やビスケット、乾パンなどの非常食、ティッシュペーパーやマッチなどの日用品を1週間分用意する。夏場は熱中症の恐れもあるため、水は多めに用意することが望ましい。
使用しない家電のプラグを抜いておく
家具は転倒を防ぐため壁に固定する。倒れた場合に出入り口をふさがないよう、向きや配置を工夫する。割れたガラスなどでけがをしないようスリッパや靴を近くに準備するほか、懐中電灯、救助に来た人に自分の位置を知らせる笛も重要だ。
元麻布消防署署長の坂口隆夫氏は「まずは自宅の耐震性を再確認する。家具の転倒防止対策に加え、棚の上の物を別の場所に移動しておくのも手だ。家屋の部分倒壊でもプラグやコードの損傷で火災に至る恐れがあるので、使用しない家電のプラグは抜いておくべきだ」とアドバイスする。
災害危機管理アドバイザー和田氏「移動を控える必要はないが備えを確認するのは重要」
「1週間」の注意期間はお盆休みの行楽、帰省シーズンと重なる。東海道新幹線は一部区間で徐行して運行するが、巨大地震が発生すれば、交通網への影響も大きい。
モバイルバッテリーの携行を
前出の和田氏は「今回の事態で移動を控えるべきとまではいわないが、普段から備蓄をしている人は意外に少ないので、改めて備えを確認するのは重要だ。まず自家用車の中には非常用のトイレと多めの水や、非常食、スマートフォンを充電できる非常用電源などの器具を積んでおくべきだ。長期間保存しても変質しないものを常に車に積んでおけば、車中避難や車中泊を余儀なくされても役に立つ。公共交通機関の移動でもモバイルバッテリーなどを携行するのが重要だ。消毒液や常用薬などの医薬品を持ち歩くことや枕元に持ち出し袋を置いておくことも重要だ」と語る。
1週間を過ぎれば安心というわけでもない。1週間は社会的に許容できる期間として定めたもので、科学的根拠があるわけではないためだ。
前出の平田会長は「巨大地震は十中八九、前触れなく起きる。(可能性は)平時から高い」としている。
いまからでも備えを急ぐべきだ。
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