トラトラ株 株価乱高下で値動き不安定、当分は慎重な運用を ITコンサルティング事業順調で営業利益を上方修正、新事業も期待「ジェクシード」
zakzak by夕刊フジ / 2024年8月10日 10時0分
日経平均は、8月1日に975円49銭安、2日に2216円63銭安、そして5日に史上最大の下落幅の4451円28銭安を記録した。3営業日で7643円40銭(19・55%)の暴落だ。そして6日は、3217円04銭高と史上最大の上昇幅を記録した。
暴落のきっかけは、日銀の植田和男総裁が7月31日の会見で、さらなる利上げの可能性に言及したことだった。6日に関しては、売り方の買い戻しが加速しての急騰劇だった。
なお、7日に日銀の内田真一副総裁が「金融資本市場が不安定な状況で、利上げをすることはありません」と述べたことで、市場はやや落ち着きを取り戻しつつある。しかしながら、株式市場全体については、当分は不安定な値動きが続く見通しだ。リスク管理を徹底して、慎重な運用を心がけたい。
まず、ジェクシード(3719)は8月5日、「第2四半期・通期における業績予想の修正に関するお知らせ」を発表。2024年12月期通期業績について、売上高を9億円(前回予想比28・6%増)、営業利益を4400万円(同25・7%増)に上方修正した。これが注目ポイント。
当第2四半期の売上高は、ITコンサルティング事業では大型案件がスタートしたこともあり順調に推移した。また、デジタルサイネージ事業では、アドトラックの運用開始やLEDディスプレイの貸し出しなどが寄与した。さらに、同社は新たな事業として匿名組合を活用したファンド(SPC)の組成事業を開始する。これも期待材料だ。
「エムティーアイ」通期連結業績予想を修正
次にエムティーアイ(9438)は8月6日、「通期連結業績予想の修正に関するお知らせ」を発表。24年9月期通期連結売上高を275億円(前回予想比1・9%増)、営業利益を22億円(同22・2%増)に上方修正した。これが注目ポイント。
当第3四半期(累計)の売上高は、クラウド薬歴事業、DX支援事業が計画を上回って推移。第4四半期も同様の傾向が続くとみられることから、売上高、営業利益は前回発表予想より上回って着地する見込みだ。
「アドバンスト・メディア」データセンター設立と投資計画決議
そしてアドバンスト・メディア(3773)は、8月7日開催の取締役会でデータセンターの設立と投資計画を決議した。これが注目ポイント。
同社グループは24年3月期から27年3月期をBSR(Beyond ASR=超音声認識)の拡大期とし、BSR拡大期の最終年度では売上高100億円、営業利益25億円の実現を目指している。音声認識技術の価値はますます高まると会社側は想定している。 (株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)
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