トラトラ株 米ハイテク株安&円高が同時進行 外部環境大幅悪化で生き残りを最優先に EDAアライアンスに加入「ジーダット」
zakzak by夕刊フジ / 2024年7月27日 10時0分
7月24日の米株式市場は、ロボタクシー(自動運転タクシー)の公表延期を明らかにしたテスラの株価下落が波及し、大型ハイテク株が総崩れとなった。ナスダック総合株価指数は、前日比654・94ポイント(3・64%)安の17342・41ポイント。下落率は2022年10月以来、約1年9カ月ぶりの大きさだった。
また、7月30―31日の日銀の金融政策決定会合での利上げ観測が強まり、25日の東京外国為替市場で対ドルの円相場は一時1ドル=152円台に上昇した。
米ハイテク株安と円高進行を受け、足元の日経平均も下値模索の展開となっている。外部環境が大幅に悪化しているため、生き残ることを最優先して、相場に臨むことを強くおすすめする。
TSMCのOIP
まず、ジーダット(3841)はTSMCのOpen Innovation PlatformでのEDA Allianceに加入したことが注目ポイント。
同アライアンスのメンバーはTSMCの業界をリードするプロセス技術と3DFabric技術を用い、高品質かつ実績のある電子設計自動化ツールとサービスを顧客に提供し、次世代の半導体設計を可能にしている。同社は、このアライアンスに加わることで、主力製品のSX―Meisterを通じTSMCの顧客へのサポートをさらに強化する。
コンテナ型セルフランドリー店舗展開「WASHハウス」
次にWASHハウス(6537)は、コンテナ型セルフランドリー店舗を展開することになった。これが注目ポイント。コンテナ型店舗は、「出店に関わる時間を短縮できる」「移設可能なため出店リスクを軽減できる」「定期借地権の残存年数に大きく影響されずに出店できる」などのメリットがある。
現行の木造建築セルフランドリー店舗に、コンテナ型店舗が加わることで、出店可能な立地条件は大きく広がる。これにより、さらなる店舗網の拡大につながる見通し。また同社は、コンテナ型ホテルの供給も開始し、ストック型の新たな収入基盤の構築を図る計画だ。
そして、エコナビスタ(5585)はエーザイ(4523)と認知症領域でのエコシステムの構築を目指した業務提携契約を締結し、協業を開始した。これが注目ポイント。
同社が展開する「ライフリズムナビ」と特許技術の「認知症予測モデル」、エーザイが保有する脳の健康度のデジタルチェックツール「のうKNOW」などを用い、高齢者施設の入居者に対して認知機能の変化への気づきを促す実証実験を推進する。将来的には健常な高齢者も対象にして、MCI(軽度認知障害)早期発見のための共同研究や、在宅介護領域における認知症予測モデルの適用可能性の検討なども進めていくという。 (株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)
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