1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. 野球

阿部巨人〝不吉な仙台3タテ〟貧打、継投失敗…球団ワースト「13連敗」と重なる悪夢 最下位ヤクルトと3ゲーム差、借金生活に

zakzak by夕刊フジ / 2024年6月14日 13時46分

球審に投手交代を告げる阿部監督=13日、楽天モバイルパーク宮城(夕刊フジ)

巨人は13日の楽天戦(楽天モバイル)に0―3と零封負けを喫し、2カード連続の3タテを食らい2年ぶりの6連敗。4月8日以来となる借金「1」を背負った。仙台での同一カード3連敗は、球団ワーストの13連敗を喫した2017年以来。このときは5、6、7敗目を仙台で落としてから深みにはまった。鬼門のみちのくでの苦い記憶を断ち切り、早く態勢を立て直すきっかけがほしいところだ。 (片岡将)

楽天投手陣の前に巨人打線は、4回1死満塁の大チャンスを長野の遊ゴロ併殺打でつぶすなど3つの併殺打で拙攻を重ね、8回までゼロ行進。クリーンアップが楽天守護神の則本と対したが最後は5番に抜擢された岸田行倫捕手(27)が空振り三振に倒れてあえなくゲームセット。仙台の地で7年ぶりの同一カード3連敗となり、交流戦での勝ち越しもなくなったどころか、6連敗で4月8日以来2カ月ぶりの借金生活に転落した。

敗戦後の阿部慎之助監督(45)は「うまくいかないときはこんなものだよな。取れるアウトを取れなかったり。そしたら勝てない」と危機感もあらわ。この日から1軍に昇格した萩尾匡也外野手(23)と増田陸内野手(23)を即スタメン起用。萩尾は2安打にファインプレーを見せるなど躍動し、指揮官を「明るい材料」と喜ばせたが、白星にはつながらなかった。

仙台での3連敗は2度目となったが、前回は高橋由伸監督時代の2017年交流戦1カード目での大コケだ。当時のエース菅野の乱調はともかく、打線が振るわずに喫した零封負けや、継投失敗など敗因は今回と重なる部分が多く、悪夢がよぎる。

当時を知る球団関係者は「止められるときに止めておかないとズルズル行っちゃう。今回なら初戦が全て。後の祭りだけど」と11日に食らった悪夢の逆転サヨナラ負けを悔いている。

6―2でリードの8回に西舘が浅村に2点本塁打を浴びて追い上げられると、9回は守護神バルドナードが球審の判定に平常心を失って押し出しを含む3四球。最後は小郷に右中間サヨナラ打を浴びた痛すぎる敗戦だ。

「あの時、バルドナードをすぐに代えていたら展開は違っていたんじゃないか。勝ちパターンの救援陣が疲れているのはみんな分かっていることだけど」と同関係者。杉内投手チーフコーチは「リリーフもだんだんと体が重くなってくる時期。ここは我慢です」と強調するが、特効薬は見当たらない。

かといって打線も主砲・岡本和の後を打つ5番打者が決まらず、この3連戦では坂本、ヘルナンデス、岸田と日替わり起用も1安打も出なかった。得点力不足は解消されないまま、14日からは4カードぶりの勝ち越しで息を吹き返した日本ハムと敵地での対戦となる。

「もう、とにかくまずは連敗を止めること。それを目標にやる。最後は勝ち越して終わりたい」と現実的な目標を口にした指揮官。気が付けば4位DeNAと0・5ゲーム差。首位広島とは3・5ゲーム差だが、6位のヤクルトと3ゲーム差と最下位の方が近い。17年は13連敗が重くのしかかり、3位のDeNAに2ゲーム及ばずクライマックスシリーズ出場を逃している。シーズン前半にして迎えた正念場だ。

◇交流戦 楽天―巨人3回戦(楽天3勝、18時、楽天モバイルパーク宮城、2万3251人)

巨人 000000000-0

楽天 00010020×-3

(勝) 藤井8試合5勝1敗

(S) 則本23試合1勝16S

〔敗〕 井上12試合2勝4敗

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください