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ダッグアウトの裏側 大谷翔平を苦しめた「投手三冠王」クリス・セールの復活劇 今季、通算8度目の200奪三振 バーランダー、カーショー以来の快挙へ

zakzak by夕刊フジ / 2024年9月20日 6時30分

米大リーグ中継で「投手三冠王」の投球に目を見張った方も多かったのではないか。

ブレーブスのクリス・セール投手(35)が14日(日本時間15日)、地元アトランタでのドジャース戦に先発。6回5安打1失点と好投して、自己最多に並ぶ17勝目(3敗)を挙げた。最多勝争いだけでなく、防御率2.35と219奪三振もリーグトップだ。

「打球に角度をつけさせてはいけない。(バットの)芯を外す投球を心がけた」と振り返ったのは大谷との対決。レッドソックスに在籍していた5年前は当時エンゼルスの大谷に二塁打を許したが、この日は低めの直球で見逃し三振を奪い、2打席目はスライダーで投ゴロに封じた。

セールは身長198センチの長身左腕。インステップしてスリークオーターで投げる快速球と大きく曲がるスライダーが武器なので、特に左打者は打ちにくい(通算の被打率は対右打者の.223に対し対左打者は.202)。奪三振率も高く、レッドソックス時代の2017年には1900年以降では史上16人目となるシーズン300奪三振を記録した。

12年から7年連続で2桁勝利を挙げていたが、20年のトミー・ジョン手術後の3シーズンは21年5勝、22年0勝、23年6勝と苦しんだ。本来の投球を取り戻せず、昨年末にブレーブスへトレード移籍。見事に復活を遂げた今季、左腕ではランディ・ジョンソンとスティーブ・カールトンしか達成していない通算8度目の200奪三振をマークしている。

「投手三冠王」となれば、11年のジャスティン・バーランダー(当時タイガース、現アストロズ)とクレイトン・カーショー(ドジャース)以来の快挙。意外なことにセールはサイ・ヤング(最優秀投手)賞に縁がなく17年の2位が最高だったが、今オフの初受賞は確実だ。圧倒的な数字を残しているので満票を得る可能性も高い。けがや病気から復帰した選手に贈られるカムバック賞にも異論はない。 (元全米野球記者協会理事・田代学)

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