今日から始める10万円株 日経平均急落の裏でグロース指数が急反発…米FRBの利下げ期待が引き金か 反騰継続に期待「アイリックコーポ」「トライト」など
zakzak by夕刊フジ / 2024年7月18日 11時0分
日経平均は11日、1033円安の急落となり、上昇に急ブレーキがかかった。年初のような上昇を期待した投資家にとっては、ハシゴを外された格好だ。この急落は、米FRB(連邦準備制度理事会)による利下げ期待の高まりを背景とした円高の進行が引き金になったとされる。
日経平均急落の一方で目立っていたのが、グロース市場の急反発である。11日の東証グロース指数は、前日比2・87%の急騰となったほか、東証全体の値上がり率ランキングでは、トップ20のうち11銘柄をグロース銘柄が占めた。日経平均急落の引き金となった前述の要因が、株価が出遅れているグロース市場にとっては、反騰のきっかけとなった可能性がある。
これまで、グロース市場の反発が鈍かった要因として、「グロース(成長)していない銘柄が多い」ことが挙げられる。それを考えると、今後グロース指数が反発を続けるなら、「きちんと成長できる銘柄」が買われる局面が訪れそうだ。そこで、今回はグロース市場上場で、中長期の成長による株価上昇が期待できる10万円株を紹介したい。
まずは、店舗型の保険販売を展開する「アイリックコーポレーション」(7325)。昨今の資産運用ブームを追い風に業績が拡大中だ。通期決算は上方修正済みだが、8月の決算発表に向け、もう一段の増額があっても不思議はない。日銀の利上げ見込みで銀行や保険株の上昇が鮮明になるなか、同株の値動きはいま一つだが、業績好調を理由に買われる展開が期待される。7万2100円で購入可能(12日終値ベース、以下同じ)。
人が持つ「スキル」を売買するというユニークなビジネスを展開する「ココナラ」(4176)は、ここ数年で売上高を大きく伸ばしている。出品者と購入者間のトラブルは気になるが、派生ビジネスが好調で、黒字定着も見えてきた。ちょうど4万円で買える。
介護や看護、保育分野を中心とした人材サービスを手掛ける「トライト」(9164)は、成長スピードの割に株価の割安感が強い。5月にグロース市場からプライム市場へのくら替えに向けた準備に入ることを明らかにした。これによって、割安状態の解消が進む公算は小さくない。最低購入単価は4万5700円。 (吉田礼音)
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