1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 芸能総合

ぴいぷる 漫画家・島本和彦 まだおれの〝アオイ炎〟がもえている! 憧れの手塚治虫さんとの対面は一度だけ…声もかけられず

zakzak by夕刊フジ / 2024年9月4日 6時30分

「実はあのセリフは、福田(雄一)監督が私に書かせてくれたんです」と〝秘話〟を明かした。それだけ思いがこもったせりふだったのだ。

その福田監督とは漫画原作のドラマ化などで長い付き合いだという。

「北海道に他の原作のドラマ化で打ち合わせに来た福田監督が、帰りの飛行機で読むからと持ち帰った漫画がたまたま『アオイホノオ』だったんです」

すぐに福田監督から「ドラマ化したい」と連絡が来たという。

それにしても、芸大の同級生たちはその後の日本アニメ界を支える庵野をはじめそうそうたる顔ぶれだ。

「あれだけ辛辣(しんらつ)に描いているのに、クレームが一つもこない。みんなまだ存命中なのに」と笑う。

企画展の会場には大きく〝ふたりの手塚〟の文字が躍る。憧れの手塚に近づきつつも「まだまだ描かないと」ともう一人の手塚は言う。その口元に尽きることのない創作への意欲がみなぎっている。

言うまでもなく熱い男なのだ。大学時代、体育の授業でのこと。バスケットの試合で、「俺のせいでボールを奪われたあ。この責任は必ず俺が取るぞ」とコートを走り回る姿に同級生たちはこう思ったという。

「自分が描く漫画の主人公そのものじゃないか!」と。瞳の奥の炎は40年たっても、まだ燃えていた。

■島本和彦(しまもと・かずひこ) 漫画家。本名=手塚秀彦(てづか・ひでひこ)。1961年4月26日生まれ、63歳。北海道出身。大阪芸術大学在学中の82年、「週刊少年サンデー」2月増刊号に「必殺の転校生」が掲載され、漫画家デビュー。デビュー直後の「炎の転校生」、2005年に映画化された「逆境ナイン」、14年にテレビ東京系でドラマ化された、自身をモチーフにした「アオイホノオ」、同じく自身がモチーフの「吼えろペン」などヒット作多数。宝塚市立手塚治虫記念館で「島本和彦 炎の原画展Ver.2~ふたりの手塚編~」が開催中。10月27日まで。

ペン・波多野康雅/カメラ・南雲都

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください