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中国軍機が領空侵犯 日中議連、訪中前日の暴挙 総裁選候補への威嚇も 自衛隊の「対応能力や通信情報を収集か」山下裕貴氏

zakzak by夕刊フジ / 2024年8月27日 15時30分

Y9が接近した九州の熊本県には、半導体の受託生産で世界最大手、台湾の「TSMC(台湾積体電路製造)」が建設した工場がある。中国は日台の接近を警戒している。

このほか、日中間には懸案が山積している=別表。だが、解決はおろか、最近も中国側の暴挙が続いている。

「日中友好議連の訪中団には相当強いメッセージ求められる」小林鷹之氏

今月21日には、昨年3月に中国で拘束されたアステラス製薬の50代の日本人男性社員が「スパイ罪」で起訴されたことが明らかになった。

24日には、東京電力福島第1原発の処理水放出開始から1年を迎えたが、中国による日本産水産物の輸入停止は続いている。処理水を「核汚染水」と呼ぶ姿勢も変わらない。

尖閣諸島周辺の日本のEEZ(排他的経済水域)に無断で設置したブイの撤去要求にも応じていない。尖閣周辺海域には、中国海警局船が連日のように侵入し、日本を脅かし続けている。

こうしたなか、日中友好議連の訪中は27~29日の日程で行われる。会長の二階氏のほか、事務局長の小渕優子自民党選対委員長らが参加する見通しで、議連側は、習国家主席を含む中国最高指導部との会談を模索しているとされる。

自民党総裁選に向けて有力候補が次々と名乗りを上げているが、今回の領空侵犯をどう受け止めるのか。

総裁選に出馬表明した小林鷹之前経済安保相は27日朝、ニッポン放送の報道番組「OK!Cozy up!」に生出演し、「事態は相当深刻だ。外務次官が中国の臨時代理大使を呼び出して厳重抗議したが、政治としても後押ししていく。(日中友好議連の)訪中団は相当強いメッセージを発しないと、日本の国益にかなわない。中国がどういう意図をもって、今回の行動に及んだのかという分析も急ぐべきだ。警戒監視を強めるとともに、日米同盟の連携・抑止力強化も必要だ。自民党総裁選という微妙な時期でもある。毅然(きぜん)と、かつ冷静に対応しなければならない」と語った。

日本を取り巻く安全保障環境が悪化するなか、新総裁に求められるのは何か。

前出の山下氏は「誰が新総裁になっても南西諸島防衛の強化や、先島諸島や台湾の在留邦人の安全確保などの課題を継続させ、なるべく早く取り組まなければならない」と強調する。

日中友好議連の訪中に注文を付ける声もある。

評論家の石平氏は「日中友好議連が抗議をしないで『友好ムードをつくり上げれば、日本は両国の友好が大事で国防に無頓着』と受け取られかねない。それなら訪中を取りやめるべきだ。中国国内の不満が高まるなか、習氏は権威と地位を守るために領空侵犯という行動に出たかもしれない。今回の事態は『台湾有事』の危機が近いことを示しており、次期総理総裁は『国防の危機に対応できる人物』が必要だ」と語った。

【日中間の主な懸案事項】

原発処理水海洋放出を受けた日本産水産物の輸入停止

スパイ容疑などでの相次ぐ日本人拘束

日本のEEZ(排他的経済水域)内での海上ブイ設置

日本周辺での中国の軍事活動活発化

沖縄県・尖閣諸島周辺海域への中国海警局船侵入

日本人短期渡航のビザ措置

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