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ぴいぷる 大鶴義丹「舞台の上って不自由の塊…やっと自由になりだした」 父で演出家・唐十郎さんの死を乗り越え…上がる新たなステージの幕

zakzak by夕刊フジ / 2024年6月28日 11時0分

自身の俳優人生も、あと15年、20年あるかわからないという。だからこそ、面白いと思うこと、好きなことをやろうと思うようになった。大衆演劇の舞台も楽しみで仕方がない。

■父の死乗り越え

今年5月4日に父である演出家、唐十郎さんが死去したことも、舞台への思いをさらに強めるきっかけとなっている。

アングラ舞台の先駆者だった父を見てきたからこそ、若いころの自身はどこか舞台を避けていた。舞台に身を投じるようになったのは40代になってからだ。それでも、どこか父親の影を追っていたのだろうか。

「自分も含めて、さまざまな人がさまざまな形で、唐十郎の戯曲をやっていますが、なかなか当時のものにたどり着けないというか…。結局、みんな間違った方向に向かって努力しているんじゃないかと、最近は思っているんです。中学生のころに通っていた近所の町中華のラーメンも、昔はうまかったけど、今食べたら、あれ? ってことがあるじゃないですか。当時のむちゃくちゃなエネルギーだったから、面白かった舞台を、今の時代にブラッシュアップしても同じものはできないのかなって思い始めています」

越えるべき壁だった父が旅立ったからこそ、どこか客観的に見ることができるようになったのかもしれない。

「自分のやることが見えてきたというか、舞台の上って不自由の塊なんですけど、やっと自由になりだしたかなあと思えるようになってきたので、僕も自由にやっていこうと思っています」

ここから、大鶴義丹の新たなステージの幕が上がる。

(ペン・福田哲士 カメラ・酒井真大)

■大鶴義丹(おおつる・ぎたん) 俳優、小説家、映画監督。1968年4月24日生まれ、56歳。東京都出身。88年、映画「首都高速トライアル」で俳優デビュー。90年に「スプラッシュ」で第14回すばる文学賞を受賞し小説家デビューを果たす。主な小説に「湾岸馬賊」「女優」など。95年には「となりのボブ・マーリィ」で映画監督としての活動も開始する。YouTube公式チャンネル「大鶴義丹の他力本願」も更新中。29日から7月7日まで俳優座で上演される「帰って来た蛍~永遠の言ノ葉~」に出演。

初の大衆演劇の舞台となる「松井誠PRODUCE公演Vol2」は7月19~21日、東京・浅草公会堂で上演される。問い合わせはMAKOTO(03・5327・8978、平日午前11時~午後5時)。

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